2. 上司と部下の「ありがちなコミュニケーションギャップ」とは?
職場のストレスの一つとして挙がりがちなのが、上司と部下間のコミュニケーション問題です。
株式会社SMBが行った上司(経営者)と部下のコミュニケーションギャップ調査※によれば、「上司から指示を受ける際、もしくは社員への情報詳細の質は十分だと思いますか?」と質問した結果は以下の通り。
※調査人数:1030人(①510人/②520人)
※調査対象:調査回答時に①従業員100名以上の企業に勤める経営者・役員・マネージャー層の役職者/②社員であると回答したモニター
- 十分だと思う(16.6%)
- どちらかといえば十分だと思う(47.3%)
- あまり十分ではないと感じる(28.3%)
- まったく十分ではないと感じる(7.8%)
上司からの指示について十分と感じている合計は約6割な一方で、不十分だと感じている人もいるようです。
また、「上司もしくは社員とのコミュニケーションで不満に感じる点を教えて下さい(複数選択可)」と質問したところ、以下のような回答が集まりました。
2.1 上司もしくは社員とのコミュニケーションで不満に感じる点
- 手順等、指示が明確でない(26.4%)
- 進捗状況の共有が遅い(25.0%)
- 急な依頼で業務量がひっぱくする(24.4%)
- なかなか時間が取れない(23.6%)
- 問題が発生した際の情報共有が不十分、サポートが薄い(20.6%)
- 情報詳細が少ない(20%)など
部下からは「手順や指示が明確でない」という不満が多く挙がりました。指示をされるものの、そのやり方や方法について細部まではわかりにくく、戸惑う部下もいるのでしょう。
また、「急な依頼で業務量がひっぱくする」といった不満も。
仕事をしていれば急な依頼が発生することもありますが、部下側としては仕事が増え続け、ひっぱくしている人も少なくないようです。
一方で上司からは「進捗状況の共有が遅い」という声が挙がっています。これには手順や指示が明確でないため理解できていない場合もあれば、進捗をどの段階で共有するか、どのタイミングで共有するかに個人差がある場合などもあるでしょう。
上記のようなコミュニケーションのギャップが起きれば、仕事のスピードや質、量にも影響が及びます。
しっかりとお互いの情報や状況を共有しながら仕事を円滑に進めるためにも、ポイントをおさえながらしっかりと会話をしたり、またさまざまなツールなどを利用して手順や情報、指示等がわかりやすく伝わる・確認できるような仕組み作りをおこなったりすることも大切でしょう。
慣れてくれば普段からどこの、何でコミュニケーションや仕事がつまづきやすいのかわかってくるので、傾向を掴んでおくことも大切です。