厚生労働省が発表する一般職業紹介状況によれば、2024年3月の有効求人倍率は1.28倍と引き続き1倍を超えています。

有効求職者数に対して有効求人数が上回っている状況であり、つまり就職希望者にとっては良い条件であり、「売り手市場」ということになります。

ただ、売り手市場とはいっても、面接は直接お互いの希望と期待値をすり合わせる場であり、有効求人倍率が1倍を超えているとはいっても、面接後に必ずしも職を手にできるわけではありません。

今回は、これまで10年に渡り、転職者の面接を担当している現役面接官に話を伺いながら、採用側が採用したい人材とお見送りしたい人材の違いについてまとめてみました。

1. その1:チームプレーヤーであるかどうか(終始、不機嫌でないかどうか)

仕事は個人で完結するものもありますが、多くの仕事は自分以外の仲間やステークホルダーとともに進めるものが多いのが実際です。

コミュニケーションをとる上で重要なのが、その姿勢です。

話しかける人が笑顔であれば声をかけやすいものですが、終始、不機嫌な人やすべて否定する人に対しては話しかけにくいものです。

新しくメンバーとなりうる候補者がそうした人材か、そうでないかは、チームプレーを重視するポジションでは重要となります。