昨今、社会全体で賃上げムードが高まっています。円安の進行やウクライナ情勢を背景としたさまざまなモノの価格高騰によって家計の負担が重くなり、物価高への配慮を求める動きが強まっているためです。また、少子高齢化による労働力不足も大きく影響していると言えるでしょう。
コロナ禍では賃金を支払う側の企業の業績が伸び悩んで賃上げを阻んできましたが、足元は日常を取り戻し、業績不振という企業側の「言い訳」も通用しなくなってきています。日本企業の多くが原材料費の高騰による価格転嫁に成功し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用などもあって、企業業績は底堅く推移しています。これらが追い風となり、賃上げ率の押し上げ要因が揃ってきています。
しかし、実質賃金は物価上昇に追いつかない状況が続いています。大企業では賃上げが浸透している一方、中小企業では賃金の据え置きがほとんどで、賃金格差はますます広がっていくばかりです。
このような状況下で、企業は働く人々にどれくらいの給与を提示しているのでしょうか。
本記事ではハローワークの求人データをもとに東京都豊島区の月給のリアルを紹介します。
求人で提示される平均月給や最高月給、月給別の偏差値、高月給求人ランキングも紹介しています。
さらに、記事の後半では月給の分布がひと目でわかる一覧表と円グラフを掲載しています。
ぜひお仕事探しや転職活動に役立ててください。
1. 東京都豊島区の求人が提示する月給の平均額は23万9112円~35万6357円
2024年5月27日、ハローワークのウェブサイトより東京都豊島区の求人データ400件を掲載日が新しい順に抽出しました(一般求人・フルタイム)。
次に当該データ群に対し、提示月給レンジの下限と上限をそれぞれ平均したところ、23万9112円~35万6357円となりました。
2. 月給別偏差値一覧(東京都豊島区の求人データより算出)
東京都豊島区の求人データ群をもとに月給別偏差値および求人の月給分部表を算出、作成しました(算出方法は最後部に記載)。
結果は以下の通りです。
2.1 月給別偏差値
- 月給0万円:8
- 月給10万円:22
- 月給20万円:36
- 月給30万円:50
- 月給40万円:64
- 月給50万円:78
- 月給60万円:93
- 月給70万円:107
- 月給80万円:121
- 月給90万円:135
- 月給100万円:149
2.2 月給分布表
- 10万円未満:0社(0%)
- 10万円~20万円未満:14社(3.5%)
- 20万円~30万円未満:205社(51.3%)
- 30万円~40万円未満:148社(37%)
- 40万円~50万円未満:29社(7.3%)
- 50万円~60万円未満:4社(1%)
- 60万円~70万円未満:0社(0%)
- 70万円~80万円未満:0社(0%)
- 80万円~90万円未満:0社(0%)
- 90万円~100万円未満:0社(0%)
- 100万円~110万円未満:0社(0%)
- 110万円~120万円未満:0社(0%)
- 120万円~:0社(0%)
次に月給別偏差値がひと目でわかる一覧表と円グラフを見ていきましょう。