3. 控除しきれない場合は差額分を給付金で受け取れる(調整給付)
定額減税の実施にあたり、「納税額が少ない人は恩恵がないのでは?」と疑問を抱いている人もいるでしょう。
たしかに、所得税や住民税の納税額が多くない場合や、扶養家族が多い場合などは、源泉徴収で定額減税を控除しきれないケースもあります。
ただしその場合は、定額減税ができない差額分を「給付金」として受け取ることができます。
給付金の受け取りには、各市区町村が定める手続きが必要です。
居住している市区町村で準備ができ次第、自宅宛てに受け取りについての案内が送付されますので、返送もしくはオンラインにて申請手続きを行いましょう。
なお、市区町村によっては、給付金の受け取りに独自の要件や申請期限を設けている場合もあります。
くわしくは居住する市区町村の窓口にて確認しましょう。
4. 定額減税を家計改善のチャンスにしよう
2024年6月からスタートする定額減税は、1人あたり4万円の減税が行われます。
給与所得者は源泉徴収にて減税額が控除されますので、6月以降はいつもより少し手取り額が増える見込みです。
一時的な措置ではあるものの、定額減税が行われている間は家計の収支に余裕ができるメリットがあります。
せっかくの制度ですので、この機会に家計の見直しや改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 国税庁「定額減税について」
- 内閣官房「定額減税・各種給付の詳細」
- 国税庁「令和6年分所得税の定額減税について(給与所得者の方へ)」
- 総務省「個人住民税の定額減税について」
- 内閣官房「施策の全体像・目的」
椿 慧理