4. 【ファイナンシャルアドバイザーが解説】老後対策は「預貯金」でも十分なのか

公的年金に頼りすぎないためには、シンプルな預貯金がわかりやすい対策となるかもしれません。

ちなみに今銀行預金では金利はつきませんので、仮に毎月、今の生活からさらに3万円を捻出し、年金開始年齢の65歳までお金を貯めると仮定して計算してみましょう。

30歳、40歳、50歳のそれぞれで始めたとすると、以下のような預金額になります。

  • 30歳ならば…3万円×12か月×35年=1260万円
  • 40歳ならば…3万円×12か月×25年=900万円
  • 50歳ならば…3万円×12か月×15年=540万円

将来自分が必要な額を考えたときにこの金額でも安心できる場合には、預金で将来資金を貯めるのも一つの手です。

5. 老後に備えて早い段階からできることを検討して

年金支給日にひとりで30万円の年金を受給した人は、厚生年金が示す「モデル年金」にあてはまるとわかりました。

しかし、実際に内訳をみてみると、これは2ヶ月分の年金額。月額に換算すれば約15万円です。

さらに確認してきた金額は「額面上」のもの。各種税金や保険料が天引きされると、手取りはもっと少なくなります。

対策のはじめの一歩として、自身の家計状況や年金見込などを知ることからスタートしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

足立 祐一