給与の手取りの少なさに不満を感じている人も多いかもしれません。
では、額面と手取りの差の原因である「税金」の金額はどうやって決まっているのでしょうか。
本記事では、40歳年収400万円の会社員が給与から天引きされる所得税と住民税の計算方法を紹介します。具体的にいくら所得税と住民税がかかるかも計算するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 所得税率は所得が上がるほど高くなる
まずは、所得税と住民税が決まる仕組みを確認しましょう。
所得税と住民税は、額面給与から基礎控除や社会保険料控除・給与所得控除などを差し引いた「所得」に対して税率を掛けることで算出します。
ただし、所得税と住民税の計算の性質には違いがあります。それは、住民税は所得に関わらず税率が10%ですが、所得税は所得が上がるほど税率が高くなる点です。
所得別に見た所得税の税率は以下のとおりとなります。
1.1 所得税率
課税される所得金額:税率と控除額
- 1000円から194万9000円まで:5%ー0円
- 195万円から329万9000円まで:10%ー9万7500円
- 330万円から694万9000円まで:20%ー42万7500円
- 695万円から899万9000円まで:23%ー63万6000円
- 900万円から1799万9000円まで:33%ー153万6000円
- 1800万円から3999万9000円まで:40%ー279万6000円
- 4000万円以上:45%ー479万6000円
所得が少ない人であれば所得税は少額となりますが、所得が多い人は最大45%の税率がかかるためその金額は高額です。
所得税と住民税が決まる仕組みについて確認したところで、40歳・年収400万円の会社員が支払う所得税と住民税を計算してみましょう。