3. 【全国平均】2024年度・2025年度「後期高齢者医療制度」の保険料はいくら?
2024年4月、今年度の後期高齢者医療制度の保険料率が決定しました。
厚生労働省から発表された資料によると、被保険者一人当たり平均保険料額は下記のとおりです。
3.1 2024年度:後期高齢者医療制度の保険料率と全国平均
- 被保険者均等割額(年額):5万389円
- 被保険者均等割額(月額):4199円
- 所得割率:10.21%
- 平均保険料額(年額):8万4988円
- 平均保険料額(月額):7082円
2022年度~2023年度は平均保険料額の月額が6575円でした。そこから7.7%の増加となります。
つづいて、あわせて決定された2025年度の保険料率も確認していきましょう。
3.2 2025年度:後期高齢者医療制度の保険料率と全国平均
- 被保険者均等割額(年額):5万389円
- 被保険者均等割額(月額):4199円
- 所得割率:10.21%
- 平均保険料額(年額):8万6306円
- 平均保険料額(月額):7192円
上記はあくまでも全国平均の金額です。
実際の後期高齢者医療制度の保険料は、下記の2種類の保険料を用いて各都道府県に設置された「後期高齢者医療広域連合」にて個別に計算されます。
- 均等割額:被保険者が均等に負担する保険料
- 所得割額:被保険者の前年の所得に応じて負担する保険料
次の章では、実際に東京都の例で確認していきましょう。
4. 【東京都】2024年度・2025年度「後期高齢者医療制度」保険料は?どう推移している?
保険料率(均等割額と所得割率)は2年ごとに見直しが行われます。今回は東京都の保険料についてみていきましょう。
4.1 東京都:保険料率(均等割額と所得割率)の改定
2024・2025年度:保険料率(均等割額と所得割率)
- 均等割額:4万7300円
- 所得割率:9.67%
- 賦課限度額:80万円
2022・2023年度:保険料率(均等割額と所得割率)
- 均等割額:4万6400円
- 所得割率:9.49%
- 賦課限度額:66万円
保険料率は、2024・2025年度の2か年の財政運営を通じ、収支が均衡するように設定されています。
この金額は、2024年「第1回東京都後期高齢者医療広域連合議会(令和6年1月31日)」で決定されています。この料率は、東京都内で均一です。増減は金額にして、プラス900円でした。
次の章では、年金収入195万円の人をモデルとして、全国の保険料を比較しています。
保険料が一番高いのはどこの都道府県か、チェックしていきましょう。