2. 単身の60歳以上の世帯の貯蓄割合の平均は10%
単身世帯でみても、こちらの貯蓄率は大きく変わらず、平均で10%となります。
分布は次のとおり。
- 貯蓄しなかった:49.3%
- 5%未満:6.0%
- 5-10%未満:9.2%
- 10-15%未満:11.7%
- 15-20%未満:2.5%
- 20-25%未満:10.6%
- 25-30%未満:1.4%
- 30-35%未満:2.1%
- 35%以上:7.1%
単身世帯の場合、貯蓄をしない世帯は多く見られます。
親類や知人などとの関係性にもよりますが、二人以上世帯と比べると家族などへ資産を残す意識や必要性が高くない場合も想定されるため、貯蓄をせずに生活している方も一定数いると考えられます。
一方で、単身でも一定の貯蓄を進めている方も少なくありません。
そのため、平均でみると二人以上世帯と大きく結果は変わりませんでした。
3. 年代別の貯蓄割合
年代ごとの貯蓄割合は次の通りとなります。
3.1 二人以上世帯における貯蓄割合【年代別】
それぞれの世帯の貯蓄割合の分布は次の通り。
- 20歳代:14%
- 30歳代:14%
- 40歳代:12%
- 50歳代:12%
- 60歳代:11%
- 70歳代:8%
70歳代を除くと、各年代の貯蓄率の格差は3%程度(最大が14%台、最低が11%台)に収まっており、各年代とも一定程度の貯蓄を継続している様子がうかがえます。
70歳代となるとある程度資産の目処がつき、年金+貯蓄で生計が立つ方が増えるためか、貯蓄率は一気に8%までさがります。
続いて単身世帯の場合です。
3.2 単身以上世帯における貯蓄割合【年代別】
それぞれの世帯の貯蓄割合の分布はつぎの通り。
- 20歳代:18%
- 30歳代:17%
- 40歳代:14%
- 50歳代:14%
- 60歳代:10%
- 70歳代:6%
二人以上世帯と比べると、年代ごとの貯蓄率の格差が大きいのが特徴です。
特に20歳代~50歳代は貯蓄割合が高くなっています。
平均的な寿命がまだまだ長いことに加え、結婚、住宅購入など将来のライフイベントに備えて貯蓄をしている方も少なくないと考えられます。