3. 国家公務員の給与事情。1ヶ月の給与はいくら?退職金もチェック
リスクモンスター株式会社の調査では、子どもや孫に勤めてほしい企業として、「国家公務員」が1位となりました。
では、国家公務員の給与・年収はどのくらいなのでしょうか。
人事院の「国家公務員給与の実態」によると、国家公務員の毎月の平均給与は41万2747円でした。
1年間の平均給与の合計とボーナス(給与4.5ヶ月分)を合わせると、1年間の平均年収は約681万円となります。
先ほど紹介した、日本の平均年収458万円と比較すると1.5倍ほど高いことがわかります。
では、国家公務員の退職金は平均いくらもらえるのでしょうか。
3.1 国家公務員の退職金はいくら?
内閣官房内閣人事局の「退職手当の支給状況」によると、定年時における国家公務員の退職金は下記のとおりです。
- 常勤職員:2112万2000円
- うち行政職俸給表(一)適用者:2111万4000円
常勤職員、行政職俸給表(一)適用者ともに、定年時の退職金は平均2000万円以上となっています。
勤続年数によって退職金は変動しますが、およそ30年以上勤めれば退職時に2000万円ほどの退職金を受け取れる可能性は高いでしょう。
年収や退職金といった給与の高さだけでなく、福利厚生の充実やリストラされる可能性が低い安定性から、子どもや孫に勤めてほしい魅力的な職業であることがうかがえます。
4. 父母・祖父母は、子どもや孫に「安定のある生活」を望んでいる
本記事では、リスクモンスター株式会社の調査データをもとに、子どもや孫に就いてほしい企業ランキングを紹介していきました。
お子さん・お孫さんに勤めてほしい企業調査のランキングで1位・2位に輝いたのは、ともに「公務員」となりました。
また、お子さんやお孫さんに期待している給与は「高収入」よりも「人並み」であることを希望する父母・祖父母が多く、安定を重視した生活を送ってほしいことがみてとれます。
多様化が進む現代においては、働き先の選択肢も増えつつあります。
どのような職種に就くのが、お子さん・お孫さんの人生を豊かにするのか、常日頃から一緒に話し合っておけると良いでしょう。
参考資料
- リスクモンスター株式会社「第12回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果発表」
- 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
- 人事院「国家公務員給与の実態」
- 独立行政法人 労働政策研究・研修機構「月例給は29年ぶりの約4,000円アップ」
- 内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」
和田 直子