4. 【積立投資シミュレーション】資産運用は余剰資金で長期投資を
先にご紹介した資料から、夏のボーナスだけを一括投資すると投資元本は大体50万円くらいになるといえます。
しかし、さらに手元に余剰資金がある場合には、そのお金も合わせて資産運用を行うとより効率的にお金を増やすことが可能です。
たとえば、ボーナスと手元の貯金を合わせて300万円を一括投資した場合、30年間で以下のようにお金が増える可能性があります。
4.1 <投資条件>ボーナス✕積立投資シミュレーション②
- 投資金額:300万円
- 想定利回り:年間5%
- 運用期間:30年
4.2 <運用結果>ボーナス✕積立投資シミュレーション②
- 投資元本:300万円
- 運用利益:996万6000円
- 運用結果:1296万6000円
利回りが年率5%だとすると、投資元本300万円は、30年間で約1300万円まで大きく増える可能性があります。
一般的に、投資効率を大きくするには「1.投資元本を増やす、2.運用期間を長くする、3.利回りを上げる」という方法があります。
3つ目の利回りについては、自分で想定利回りを見ながら商品を選択したあとは市場で自動的に決定されるものなので、投資家がコントロールできるものではありません。
一方、1つ目の投資元本や、2つ目の運用期間は、投資家が自由に決めてコントロールできます。
当分使う予定がない余剰資金を活用すること、できるだけ早く投資を始めて、長い投資期間を確保することで、資産運用の効果を最大限活かせるといえるでしょう。
5. まとめ
2024年の夏は、民間企業や公務員のボーナスが、前年に比べ大幅にアップする見通しです。
特に使い道が決まっていない場合、ボーナスを使って投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ボーナスを一括投資する際には、非課税で投資できるNISA口座の活用もおすすめです。NISAで一括投資する場合には、年間240万円まで投資できる「成長投資枠」を利用しましょう。
非課税で投資できるNISAの投資枠が余っている場合は、まずはその枠を目一杯つかって資産運用を行うことも検討してみましょう。
今回ご紹介したシミュレーションもぜひ参考にしてくださいね。
参考資料
下中英恵FP事務所 下中 英恵