皆さんは老後の生活を考えるときにまずは何を思い浮かべますか。年金不安が高まる中、退職金制度をとりやめる企業も増えているため、自助努力の必要性を感じていると思います。

退職金は老後の生活を考える上で非常に重要な存在ですが、必ずしも貰えるとは限りません。

それぞれの会社により定められているものですし、実際の支給額は勤続年数によって差は出るのが実情です。

そんな中で、公務員の退職金は安泰だと耳にすることもあるでしょう。平均で2000万円を超えると聞くこともありますが、一方で公務員の激務がクローズアップされることもあり、「楽に稼げる」というイメージは失われつつあります。

そんな中、人事院は「国家公務員のリアルを紹介する採用広報ショート動画」を公開。

やりがいを持って生き生きと働く国家公務員の姿を紹介しています。

公務員離れも進む中で、人材の確保がなされるのか注目が集まるところです。

では、実際の「公務員のお金事情」はどのようになっているのでしょうか。今回は公務員の退職金に注目して、老後の生活を考えてみましょう。

1. 国家公務員の魅力を紹介するショート動画が公開

内閣人事局は2024年4月23日、国家公務員として働くイメージをリアルに伝えることを目的とした「採用広報ショート動画」(合計5本)を作成したことを公表しました。

「あなたが目指す国家公務員像は?」を共通のテーマにし、実際の国家公務員が生き生きと働く姿を紹介しています。

優秀な人材を獲得する目的が背景にあると考えられますが、しばしば「激務」であると報道されることも、公務員離れが進む要因になっています。

実際、人事院が2024年4月17日に公表した「勤務時間の管理等に関する調査結果等について」によれば、超過勤務手当の追給や返納などを行った事例があったことがわかっています。

業務量に応じた要員の確保、国会対応業務の改善などが求められ、現在は長時間労働の是正へ向けて取り組みがなされているところです。

「定時帰りで安定した職業」というイメージは、現在ではそぐわなくなりつつあるものの、適正な管理に向けて進められているところと言えるでしょう。

次章では、そんな国家公務員の退職金事情に迫ります。