5. リビングの後悔ポイント5:リビング中心の間取りにしたために収納が減った
「リビングが中心の間取りになっていて、色々な部屋から直接リビングに行けるようにした。その結果壁面が少なくなり、壁掛けテレビや家具の設置スペースがなくなってしまった」
リビングに窓やドアが多いと壁面が少なくなってしまうので、大型の家具や家電などの設置場所が少なくなり、配置やレイアウトが非常に難しくなります。
したがって、あらかじめリビングに必要な家具や家電のレイアウトを考えた上で、窓やドアの位置、数などを検討することが大切です。
また、どうしても設置したい家具や家電がある場合には、それに合わせた広さや壁量を確保することを優先することが必要になります。
さらに壁量は建物の耐震性能にも大きな影響を与えるので、必要最低限の壁量を確保できるようにすることが非常に重要です。
6. 後悔しない住まいづくりを
家族が集まって長い時間を過ごすことが多いリビングでは、単に使い勝手が良いばかりでなく、外部からの視線や気密・断熱性能に対する配慮が非常に重要になります。
しかし単に広さやデザインだけを追い求めてしまうと、暑い、寒いといった居心地の悪い空間になってしまって後悔することになります。
このような後悔を避けるためには、実際に建てられた家の施工事例や間取りを参考にしたり、モデルハウスや現場見学会に足を運んだりすることも大切です。
また、それ以上に他の人の体験談を参考にすることがさらに重要になるといえます。
国土交通省の調査では、令和4年度の注文住宅の住宅建築資金(土地購入資金を除く)のうち自己資金は1177万円であり、「自己資金比率」は29.9%となっています。
「自己資金がどれくらいあれば家を建てられるのか」と悩んでいる人は、上記を参考に資金の目標値を設定するのも良いですね。
ここで紹介した後悔事例を、自らのマイホームづくりに役立てていただけたら幸いです。
参考資料
亀田 融