4月15日(月)は年金支給日でした。
まだ年金を受給していない年齢の方も「ねんきん定期便」を見れば、将来受け取れる年金額の目安がわかります。
60歳以降も働けば、ねんきん定期便に記載されている年金額よりも年金を増やせることはご存知でしょうか。
今回は、ねんきん定期便の内容を紹介し、現代シニアの平均的な年金受給額を解説していきます。
1. 「ねんきん定期便」の目安額は60歳までの加入を前提として作成されている
定期的に届く「ねんきん定期便」ですが、その見方がわからないという方もいるのではないでしょうか。
ねんきん定期便は、50歳未満と50歳以上で種類が異なります。
参考までに、以下にねんきん定期便の見本を掲載します。
以下では、50歳以上の人に送られるねんきん定期便を見てみましょう。
ねんきん定期便の金額は、あくまで目安額となっています。
60歳までの加入を前提として作成されているので、60歳以降も働いている人は年金額が増えていきます。
人によっては「年金額が増えた?」と感じるかもしれませんが、これは60歳以降に納めた保険料分が反映されているためです。
では、現代シニアは平均でいくら年金を受給しているのでしょうか。次章で確認していきます。
2. 現代シニアの年金受給額は平均いくら?
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2022年度の年金の平均月額は以下の通りです。
2.1 <厚生年金の平均月額>
- 男性:16万3875円
- 女性:10万4878円
- 全体:14万3973円
2.2 <国民年金の平均月額>
- 男性:5万8798円
- 女性:5万4426円
- 全体:5万6316円
国民年金は保険料が一律であることから大きな個人差はありません。
一方で、厚生年金については加入期間や収入によって保険料が異なることから、受給額には個人差があります。
厚生年金は男女差が約6万円あり、これは女性が育児や介護などで働き方を変える機会が多いことが要因として挙げられています。
このような格差は徐々に解消していくと思われますが、完全に男女差がなくなるにはまだ時間がかかりそうです。
これまで年金の平均受給額を見てきましたが、年金だけで生活するには心もとない金額といえそうです。
では、年金を増やす方法はあるのでしょうか。次章では年金を増やせる「繰下げ受給」の仕組みについて解説していきます。
3. 年金額を増やせる「繰下げ受給」とは
公的年金には国民年金と厚生年金があります。どちらも原則65歳からの受給となりますが、これを遅らせることで、受給額を増やすことができます。
増加率は1ヶ月遅らせるごとに0.7%増え、1年間遅らせると8.4%になる計算です。
2022年4月以降は75歳(10年間)まで拡大されたので、最大で84%も受給額を増やすことができます。
3.1 【早見表】繰下げ増額率の一覧表
老齢基礎年金・老齢厚生年金それぞれについて増額され、増額は生涯続きます。
ちなみに、どちらか一方のみ繰下げすることも可能です。
繰下げ受給を希望する場合は、66歳以後で繰下げ受給を希望する時期に手続きを行う必要があります。
また手続きを行った時点で繰下げ増額率が決まりますので、手続きをする時期にご注意ください。
4. ねんきん定期便を見て受給額の目安をチェック
今回は、ねんきん定期便の見方や60歳以降も働くとどれくらい年金が増えるかを解説してきました。
2024年度の年金額は2.7%の増額改定となりましたが、物価上昇に追いついていないことから、実質的には目減りしていると考えられています。
年金に頼りすぎない老後を送るためにも、現役時代のうちから老後資産の準備を始めておきましょう。
老後に向けた資産準備には、私的年金を用意するほか、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用する方法もあります。
ご自身の考えに合わせたマネープランを計画してみてください。







