GWも後半に近づいてきました。コロナ過も落ち着き、昨年よりも旅行や帰省などを計画された方も多いでしょう。
特に3月で退職をされた方などは、時間的に余裕が出来るため旅行など今までできなかったことを計画されているかもしれません。
また、4月は年金支給月でもあるため金銭的にも余裕ができるでしょう。
ところで、老後の年金は標準的な夫婦で「約45万円」が支給されていることをご存知でしょうか。
世帯によって金額は異なりますが、どのような世帯が45万円を受け取るのか気になるところです。
そこで今回は標準的な世帯を中心に、老後の年金についてみていきます。
1. 厚生年金と国民年金のしくみ
日本の年金制度は、図のように「厚生年金と国民年金」が2階建て構造となっています。
1.1 国民年金(1階部分)とは
原則として、日本に住む20歳から60歳未満の方はすべて1階部分の国民年金に加入します。そのため、国民年金は基礎年金とも呼ばれます。
国民年金の保険料は一律で、年度ごとに改定されます。
受給できる年金額(老齢基礎年金)も毎年改定されます、40年間保険料を納付すれば満額が受け取れる仕組みです。
1.2 厚生年金(2階部分)とは
主に会社員や公務員などの「第2号被保険者」は、国民年金の上乗せとして厚生年金保険にも加入します。
保険料は報酬比例制。つまり、所得が多い方や長期間働いた方は多くの保険料を納めることになりますが、その分老齢厚生年金が増える仕組みです。
このため国民年金に比べると、個人差が大きくなるといえます。
そんな中、「標準夫婦」は年金支給日に「約45万円」支給されることになっています。くわしく見ていきましょう。