2. 【多年草ガーデニング】和モダンシックな「品の良さ」がある多年草4選。日本の気候に合うから育てやすくてお手入れ楽ちん!

2.1 侘びを感じる上品カラーでセンス抜群「アジュガ」

控えめに花を咲かせる姿が可憐なアジュガ

日陰に咲く花が青紫色のアジュガ

Nahhana/shutterstock.com

  • 学名:Ajuga
  • 科名・属名:シソ科 キランソウ属
  • 開花期:4~6月ごろ

控えめに花を咲かせる姿が可憐なアジュガ。日本に自生するジュウニヒトエ(十二単)もアジュガの仲間です。清楚でおとなしめな雰囲気ですが、じつはとても丈夫で育てやすい植物です。

青紫やピンクの花がキュートなだけでなく、ブロンズリーフやクリーム色の斑入りの葉などカラーリーフとして楽しめる品種も多く、グラウンドカバーとしても利用されています。

直射日光があまり得意ではない植物ですが、逆に日陰の庭(シェードガーデン)では大活躍してくれますよ。

※参考価格:300~800円(3号ポット苗)

2.2 ひたむきに咲く花は情熱の朱赤「クロコスミア」

艶やかなオレンジ色がひときわ目を引く「クロスコミア」

緑色の背景に映えるオレンジ色のクロコスミア

Tom Meaker/shutterstock.com

  • 学名:Crocosmia
  • 科名・属名:アヤメ科  クロコスミア属
  • 開花期:6〜8月

スッとした切れ長の剣のような葉とあでやかな朱色の花のコントラストが美しいクロコスミア。和名では姫檜扇水仙(ヒメヒオウギスイセン)と呼ばれていますが、確かにどことなく古風で雅な雰囲気も感じられますね。

繁殖力がとても強く、あちこちの環境に適応して野生化したものがよく見られます。とにかく丈夫なので一度植えてしまえばほぼ手間いらず。育てやすさからガーデニング初心者に人気があります。

地植えなら数年間はほったらかしでOKですが、大きめの鉢やプランターでもぐんぐん育ちます。鉢植えの場合は、2〜3年たったら植え替えするとよいでしょう。

※参考価格:800~1200円(3号ポット苗)

2.3 風船のような蕾に星形の花、古来からおなじみ「キキョウ」

気高く爽やかに咲き誇る、真っ白なキキョウの花

キキョウの花が咲いている。花の色は白

zzz555zzz/shutterstock.com

  • 学名:Platycodon grandifloras
  • 科名・属名:キキョウ科 キキョウ属
  • 開花期:6〜10月ごろ

「秋の七草」の一つとしても知られるキキョウは、万葉の時代から人々に愛されていた、日本人にとてもなじみの深い花です。

ぷっくりとした丸い蕾や星形に開く花がとってもエレガント。ブルーやホワイトの花色もとても涼やかです。

初夏から秋にかけて長い間花を楽しむことができます。美しい花を長く観賞するためには花がら摘みや切り戻しを行いましょう。

※参考価格:300~600円(3号ポット苗)

2.4 カラーリーフの七変化を楽しんで「ハツユキカズラ」

さまざまな表情を見せる「ハツユキカズラ」うっすら雪をまとったような色合いがステキ!

枝の先からピンク、白、緑と色が変わるハツユキカズラ

meiko_KODAKA/shutterstock.com

  • 学名:Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikazura’
  • 科名・属名:キョウチクトウ科 テイカカズラ属
  • 開花期:5月中旬~6月中旬

うっすらと雪をのせたような葉色が独特のたたずまいのハツユキカズラ。古くから日本に自生してきたテイカカズラを品種改良した日本原産の植物で、葉の美しさが際立っています。

葉は、ピンク→白の斑入り→グリーンへと変化し、晩秋には紅葉が楽しめます。一年を通して表情を変えるのが魅力。風車のような形をした白い5弁の小花もたまらない愛らしさです。

寒さや暑さに強く、とても丈夫です。半日陰でも育ちますが、あまりに暗いと斑がきれいに出なくなってしまうので、夏以外は日なたで育ててあげましょう。

※参考価格:300~1000円前後(3号ポット苗)

3. まとめ

日本の風土によく合い、すくすく育ってくれる草花。和のテイストから、なんだか日本人の芯の強さや清らかさも感じられるようで、こちらも背筋が伸びる気がしますね。

ここで紹介した草花はほぼお手入れいらずのものばかりですが、さらに愛情をこめて育てれば、美しく凛とした姿で私たちの毎日に寄り添ってくれること間違いなしです。

園芸店などでお気に入りを見つけてみてくださいね。

LIMO編集部