3. 【50歳代】平均貯蓄額と中央値はいくら?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」より、50歳代の二人以上世帯と単身世帯の平均貯蓄額・中央値を見ていきましょう。
3.1 50歳代・二人以上世帯
50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情は次のとおりです。
【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1147万円
- 中央値:300万円
【50代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表】金融資産を保有していない世帯を含む
- 金融資産非保有:27.4%
- 100万円未満:9.1%
- 100~200万円未満:6.4%
- 200~300万円未満:3.8%
- 300~400万円未満:3.9%
- 400~500万円未満:3.8%
- 500~700万円未満:5.6%
- 700~1000万円未満:5.5%
- 1000~1500万円未満:8.9%
- 1500~2000万円未満:4.2%
- 2000~3000万円未満:5.4%
- 3000万円以上:11.2%
3.2 50歳代・単身世帯
50歳代・単身世帯の貯蓄事情は次のとおりです。
【50歳代・単身世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1391万円
- 中央値:80万円
【50歳代・単身世帯の貯蓄額一覧表】
- 金融資産非保有:38.3%
- 100万円未満:11.2%
- 100~200万円未満:5.2%
- 200~300万円未満:2.7%
- 300~400万円未満:3.6%
- 400~500万円未満:3.8%
- 500~700万円未満:4.6%
- 700~1000万円未満:5.5%
- 1000~1500万円未満:4.9%
- 1500~2000万円未満:4.1%
- 2000~3000万円未満:4.4%
- 3000万円以上:9.3%
二人以上世帯、単身世帯ともに、「貯蓄ゼロ」の世帯が最も多いことが分かりました。
単身世帯においては約4割を占めています。
貯蓄事情は世帯によって異なるものですが、セカンドライフを迎える準備ができているといえる世帯はそう多くないようです。
4. まとめにかえて
本記事では、新NISAを活用して積立運用した場合の、必要積立額についてシミュレーションしてきました。
NISAを活用し50歳から65歳までに1000万円を準備する場合、運用がうまくできれば、貯金をするよりも少ない額の積立で準備できる可能性があります。
資産運用は長い期間続けるほどリスクを低減でき、複利運用の効果も大きくなるため、うまく活用していけば将来資金の準備に大いに役立ってくれるでしょう。
参考資料
- 金融庁「NISAを知る」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
矢武 ひかる