2024年になり、日経平均株価は史上最高値を更新しました。
そして4月15日には円安ドル高が進行し、約34年ぶりに1ドル154円台をつけました。
連日、相場が大きく動いたというニュースが飛び交い、資産運用に興味を持ち始めたという人もいるかもしれません。
2024年1月からはNISA制度がバージョンアップされたこともあり、新NISAを活用した資産運用を検討している人もいるでしょう。
筆者が資産運用の相談を受ける中でも、「新NISAが話題になっているから資産運用に興味を持った」、「自分も新NISAを始めるべきなのかもしれない」というお客様が増えています。
今回は2024年から始まった新NISA制度についてポイントを確認し、新NISAの「つみたて投資枠」を活用して50歳から65歳までに1000万円つくるためには毎月いくら積み立てればいいのか、シミュレーションしていきます。
1. 新NISA 6つのポイント
まずは新NISA制度のポイントをおさらいしておきましょう。
【新NISAのポイント】
- 非課税保有期間は無期限
- 口座開設期間は無期限
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能
- 年間投資枠は年間360万円(成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」)
- 非課税保有限度額(総枠)は最大1800万円
- 非課税保有限度額(総枠)の再利用が可能
上記のとおり、新NISAは老後資金の準備に向けた資産運用に適した制度です。
とくにつみたて投資枠は、長期間にわたって継続的に少額で積立投資を行えるため、投資初心者でも始めやすいでしょう。
では、新NISAを活用して老後資金を準備するには、毎月の積立額はいくら必要か。
次章でシミュレーションしていきます。