就職氷河期世代と呼ばれる40歳代・50歳代は、思うように就職活動が進まずに正社員として就職できなかった人も少なくありません。
また、正社員として就職はできても希望の会社に入れずに納得のいく給与をもらえていない人も多いです。
では、そんな就職氷河期世代は老後に向けて貯蓄できているのでしょうか。本記事では、就職氷河期世代である40歳代・50歳代の貯蓄額を紹介します。
現役時代の平均年収別に老後の年金月額もシミュレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 40歳代はどれくらい貯蓄できているのか
まずは、40歳代の貯蓄額を確認しましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、40歳代二人以上世帯の金融資産保有額は以下のとおりです。
なお、金融資産には預貯金のほかに株式や投資信託、生命保険などを含みます。
1.1 40歳代二人以上世帯の金融資産保有額
- 非保有 :26.8%
- 100万円未満 :9.6%
- 100~200万円未満 :8.9%
- 200~300万円未満 :4.9%
- 300~400万円未満 :5.7%
- 400~500万円未満 :3.8%
- 500~700万円未満 :7.4%
- 700~1000万円未満 :5.6%
- 1000~1500万円未満 :7.4%
- 1500~2000万円未満 :3.5%
- 2000~3000万円未満 :5.3%
- 3000万円以上 :6.5%
- 無回答 :4.5%
- 平均値 :889万円
- 中央値 :220万円
40歳代二人以上世帯の貯蓄額の平均は889万円、中央値は220万円です。また、貯蓄がまったくない世帯も26.8%もいます。
多くの40歳代世帯では、老後に向けて充分な貯蓄ができていないのが実態です。
40歳代の貯蓄額を確認しましたが、50歳代になると貯蓄は増えているのでしょうか。
次章で、50歳代の貯蓄額についても確認していきます。