「年金っていくら貰えるのだろう..」「そもそも貰えるのかな」と、ふたした疑問を持った人もいるのではないでしょうか。

人によっては「どうせ、貰えるのは20年後、30年後だし、その時考えればいいや」と、そのまま通り過ぎてしまった人もいるかもしれません。

実際、年金の受給額は賃金や物価、制度変更などによって変化します。そして受給する年齢によっても変わるというのが年金制度のむずかしいところです。

年金の受給額は毎年誕生日月に届く「ねんきん定期便」にも記載がありますが、ついつい忘れてしまう方も。

実は、本日4月15日は2ヶ月ぶりの年金支給日です。シニアは2ヶ月ごとの年金収入でやりくりするので、心待ちにしている方が多いのです。

あまり年金には関心がないという現役世代の方に向けて、今回は60歳~89歳の年金受給額について紹介します。

年金の受給額を把握することで、老後生活に向けて準備したい自己資金額が把握できるメリットもあるため、老後生活に不安がある方には必見です。

1. 日本の公的年金制度「国民年金・厚生年金」は2階建て。その仕組みをおさらい!

まずは公的年金の仕組みをおさらいしておきましょう。

日本の公的年金制度は、下図のとおり「2階建て」となっています。

【写真1枚目/全8枚】日本の年金制度のしくみ。次の写真で「年齢別の年金一覧」をチェック

日本の年金制度のしくみ

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)

  • 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
  • 保険料は一律で、2024年度は1万6980円
  • 納付した期間に応じて将来もらえる年金額(老齢基礎年金)が決まる

1.2 厚生年金(2階部分)

  • 公務員やサラリーマンなどが国民年金の上乗せする形で加入する
  • 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
  • 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額(老齢厚生年金)が決まる

上記のとおり、原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人が国民年金に加入しています。

さらに、公務員や会社員などで要件を満たす人は、国民年金に上乗せする形で厚生年金にも加入します。

では、国民年金と厚生年金は実際にどれほど支給されているのでしょうか。

前述のとおり、年金は2ヶ月分が一度に支給される仕組みではありますが、ここでは公的資料をもとに「月平均」の金額を紹介します。