2. 【新NISA】先進国、新興国…「積立投資」初心者にもおすすめな商品とは?

新NISA「つみたて投資枠」投資対象ファンド数

出所:金融庁「つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)2024年2月29日現在」をもとにLIMO編集部作成

今回チェックした調査では、今年からスタートした新NISAについては、投資している人の9割以上が関心を示し、半数以上が実際に始めるつもりと回答。

しかし、実際にどういった商品がよいのか不安に思う人も少なくないかもしれません。新NISAで検討できる金融商品をサクッと確認していきましょう。

資産運用初心者の方は、商品の仕組みが分かりやすいインデックス投資信託を選択肢として検討してもよいでしょう。

「インデックス投資信託」とは、日本の東証株価指数やアメリカのS&P500などの経済指標と同じような値動きをする商品です。

手数料が低く、1つの商品でさまざまな会社に分散投資がされているので、個別株式などに比べると、比較的リスクが低いと言われています。

インデックス投資信託の中でも、信託報酬(手数料)が低い商品かつ、多くの投資家から注目を集めている人気ランキング上位の商品であれば商品に関する情報も多く、より安心して投資を続けられるかもしれませんね。

さらに、インデックス投資信託の投資先として、アメリカや日本などの先進国の方が、ブラジルや中国などの新興国に比べて、ローリスクローリターンだと言われています。

少しリスクをとりながら大きな利益を狙いたい方は、新興国のインデックス投資信託と先進国のインデックス投資信託に分散投資をしながら保有するのがおすすめです。

3. 新NISAをおさらい「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用可能

2024年からNISA(少額投資非課税制度)は新しく、現行制度から大きく変わりました。

現行制度からの主な変更点は、以下のとおりです。

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」について

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」について

出所:金融庁「新しいNISA」

以前までのNISA制度では、一般NISAとつみたてNISAのどちらかの選択制でした。

たとえば、つみたてNISAなら年間40万円で最長20年間、非課税保有限度額800万円。非課税枠を使い切るまで20年かかるため、早く始めないと老後資金準備に間に合いません。

その点、新NISAでは老後資金準備のスタートが遅れたとしても「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の併用により、短期集中でまとまった資産形成も可能となりました。

新NISAで資産運用をするためには、金融機関でNISAの口座を開設してその口座で商品を購入しましょう。

NISA口座で商品を購入すれば、特別な手続きをする必要がなく自動的に非課税となります。しかし、NISA口座以外で購入した商品は、非課税の対象にならず課税されてしまうので注意が必要です。

4. 「老後資金」づくりに遅すぎることはない! 新NISAの利用も検討して

投資についての知識をつける労力などがネックにはなりますが、労働以外の方法でお金を増やせる点は魅力といえます。

慣れていない人にとってお金を動かす「資産運用」は難しそうに見えるもの。しかし、いくつかの重要なポイントを押さえれば、証券会社選びや商品選びも簡単に行えます。

投資信託だからといって必ず値上がりするとはいえませんが、長期間運用を続ければ安定的な資産の増加が期待できるでしょう。

しかし、日常生活を脅かすほどの投資はライフプランを崩しかねません。何事もバランスが大切です。

少額からでも、できるだけ早いうちから投資を始めていき、購入のタイミングを分散するように心がけるのがよいかもしれません。

参考資料

荒井 麻友子