次回の年金支給は6月14日と、まだ1ヶ月以上あります。年金生活を送るシニアにとって、2ヶ月ごとの年金支給日に合わせたやりくりは、慣れるまでに時間がかかることもあるそうです。
では、年金支給が開始した60歳~69歳の年金額は平均でいくらなのでしょうか。1歳刻みで確認してみます。
さらに、60歳代二人以上世帯における「貯蓄100万円未満」の割合や、60歳代が「手取り収入から貯蓄に回す割合」も確認することで、60歳代のお金事情を深堀りしていきましょう。
1. 【年金一覧表】60歳~69歳「厚生年金と国民年金」の平均年金月額はいくら?
まずは厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、1歳刻みで平均的な年金月額を確認しましょう。
なお、以下の厚生年金はすべて国民年金部分を含みます。
1.1 厚生年金の平均月額(60歳~69歳)
- 60歳:9万4853円
- 61歳:9万1675円
- 62歳:6万1942円
- 63歳:6万4514円
- 64歳:7万9536円
- 65歳:14万3504円
- 66歳:14万6891円
- 67歳:14万5757円
- 68歳:14万3898円
- 69歳:14万1881円
65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者となっています。
1.2 国民年金の平均月額(60歳~69歳)
- 60歳:4万2616円
- 61歳:4万420円
- 62歳:4万2513円
- 63歳:4万3711円
- 64歳:4万4352円
- 65歳:5万8070円
- 66歳:5万8012円
- 67歳:5万7924円
- 68歳:5万7722円
- 69歳:5万7515円
65歳未満の国民年金の受給権者は、繰上げ支給を選択した者となっています。
どちらも65歳未満の受給額は少ないものの、厚生年金は14万円台、国民年金は5万円台となるようです。
年金だけでの生活に不安がある場合、頼りになるのが貯蓄。しかし、100万円未満という60歳代も少なくないようです。