2024年4月15日は、年金の支給日として注目されます。厚生労働省が2024年1月19日に公表した情報によると、国民年金(老齢基礎年金)の平均支給額は1人あたり6万8000円です。また、厚生年金に関しては、夫婦2人で23万483円です。

40歳や50歳になると、多くの人々が将来の老後資金について関心を抱くでしょう。

しかしながら、具体的な年金受給額が分からないという人もいます。

老後の資金を確保するためには、まず初めに自身の年金受給額を把握することが大切です。

これは、「人生100年時代」とも称される長期間にわたる老後生活を、公的年金だけで賄うことが難しいためです。年金の支給額を明らかにした上で、老後の家計収支を計画し、必要な資金不足を埋めるための準備を着実に進めていくことが重要です。

本記事では、厚生労働省が2023年12月に公表した「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を詳細に検証していきます。

1. 厚生年金と国民年金とは?公的年金の仕組み

日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2階建てになっています。

1.1 国民年金(1階部分)

  • 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
  • 保険料は一律
  • 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる

1.2 厚生年金(2階部分)

  • 公務員やサラリーマンなどが加入する
  • 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
  • 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる

個人によって加入する年金や納付期間が異なるため、将来の年金受給額には個人差があります。

特に厚生年金は年収に応じた保険料を支払うため、より個人差が大きくなっています。

つづいて、本題である、厚生年金14万円以上もらえる人はどのくらいいるかもチェックしていきます。