2025年になると「団塊の世代」が75歳以上となり、今後ますます75歳以上の後期高齢者が増えていくことが予想されます。

そんな超高齢化社会が進む日本では、「介護と仕事の両立」を求められている人も少なくありません。

本記事では、「介護と仕事の両立に関する調査」をもとに、現代における介護事情について深掘りしていきます。

「介護費用はどのくらいかかるのか」「親の年金で介護費用はまかなえるのか」といった疑問についても言及しているので、あわせて参考にしてください。

1. 9割以上が「介護と仕事の両立は難しい」と回答

株式会社ビースタイル ホールディングスは、「介護と仕事の両立に関する調査」を実施しています。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
  • 有効回答者数:536名※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居
  • 家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
  • 調査実施日:2024年1月17日(水)~2024年1月24日(水)まで
  • 調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
  • リリース公開日:2024年3月19日

上記調査の結果、95.6%の人が「介護と仕事の両立は難しい」と回答しています。

「とても簡単」と回答した人は0.0%、「どちらかと言えば簡単」と回答した人が0.9%であることからも、ほとんどの人が「介護と仕事の両立の難しさ」を感じていることがわかります。

また、同調査を「現在介護をしている人」と「介護をしていない人」の2グループに分けて回答を比較すると、両立が「とても難しい」と回答した比率は「介護をしていない人」のほうが10ポイントほど高くなりました。

上記から、現在介護をしている人よりも介護をしていない人のほうが、介護と仕事の両立に対してシビアなイメージを持っていることがうかがえます。

介護と仕事を両立するのが難しい理由として「体力的に厳しい」「育児とは異なる大変さ」といった意見が挙げられました。

現代においては柔軟な働き方が広がりつつありますが、依然として介護と仕事を両立させるための働き方の選択肢が不足していたり、周囲の理解が得られなかったりする現状がみてとれます。