生涯未婚率の指標とされる50歳時の未婚割合は年々上昇。最新の2020年国勢調査では、男性の28.25%、女性の17.81%が未婚とされています。
未婚者や結婚願望のない人が見受けられる昨今、結婚に対する見方は変わってきたといえるでしょう。かつてよく耳にした「20歳代後半から30歳代前半頃に結婚するもの」という価値観は、払拭されつつあります。
とくに、首都・東京都の未婚率は全国的に見ても高く「結婚を選択しない人」も増えてきています。都心部では仕事に集中し、キャリアアップに重点を置く人も少なくありません。
それでは、東京のような都心にある「おひとりさまにとってのメリット」は何なのでしょうか。
本記事では、東京都の未婚率や、おひとりさまの「都心在住」について考えていきます。
記事後半では、東京都のような都心部で暮らすメリットや、都道府県別「親と同居する40歳代独身者率」についてチェックしていきましょう。
1. 東京都は全国的に見ても未婚者が多い
まずは、東京都「東京の子供と家庭をめぐる状況」から東京都の未婚率を確認します。
【図表1】によると、調査対象となっている昭和50年からすでに男女ともに東京都における未婚率が高いといえます。
2022年における25~29歳男性の未婚率は東京都が79.3%、全国が71.8%。また、30~34歳については東京都が54.3%、全国が47.3%でした。
なかには「30歳代前半」を結婚適齢期とする見方もありますが、東京都においては半数以上が未婚のようです。
次に、女性のデータを見ていきましょう。2022年における25~29歳女性の未婚率は東京都が 69.5%、全国が60.3%となっています。また、30~34歳については東京都が42.7%、全国が34.5%です。
結婚が主流ではない世の中といわれているものの、女性の場合、30歳を過ぎると半数以上が結婚しています。
いずれの年代においても男女ともに東京都は全国的に見てもおひとりさまが多い傾向にありますね。
それでは、東京都のような都心部に暮らすメリットとはなんでしょうか? 次の章以降で、都道府県別「親と同居する40歳代独身者率」ランキングとあわせて確認していきます。