3. 【ポイント3】放課後の学童保育や習い事サービスの有無
遠方の私立の小学校に通う場合、平日の放課後の居場所づくりは大きな課題の一つです。最近では共働き世帯のニーズに合った学童保育を充実させている学校も増えています。
2019年に開校した東京農業大学稲花小学校は保護者の就労状況に関わらず利用できる学童保育「農大稲花アフタースクール」の存在が大きく、すでに受験倍率が非常に高い人気校となっています。
特定非営利活動法人「放課後NPOアフタースクール」による委託運営で、在校生を対象にした学童保育は入会金3万円、週1日から週5日と利用状況により月額利用料が変わる分かりやすい料金設定になっています。別途費用が発生しますが、習い事に相当する定期プログラムは空手、そろばん、サッカー、STEM、HIP HOPダンス、ピアノが学校にいながら習えます。
共働き世帯の場合、平日の放課後の習い事の送迎は難しいです。放課後を有意義に過ごすことや、習い事を考えている場合は受験校選びの際に以下のようなポイントで学校選びをしてみましょう。
3.1 【放課後編】共働きで私立小学校・中学校を選ぶ際のポイント
- 学年問わず学童保育のサービスがある
- 学童保育や各プログラムの料金設定が明確
- 子どもを迎えに行く時間は何時までか
- 延長保育の制度の有無と延長料金がどの程度か
- 夏休みなどは実施しているのかどうか
仕事の関係で定時に帰宅することや子どもを迎えに行くことが厳しい共働き世帯は放課後のサービスが充実した私立学校を選ぶのが無難です。
4. 親の負担が少なく子どもにとってより良い教育環境を考える
専業主婦の家庭しか受験できない時代から確実に変わり、共働き世帯の子どもが通いやすい学校が増えてきています。
子どもが心身ともに成長する小学生や中学生時代は、どのような教育を受けて、どんな環境で過ごすかは子どもの人生に大きな影響を与えます。
また、共働き世帯の増加やコロナ禍も経てPTA活動や保護者会のあり方も見直されてきています。自分たちの親世代の頃に比べれば親が学校に出向いてイベントの手伝いをする機会も減っています。
自分達の仕事を犠牲にせず、子どもにとってより良い教育環境を選んでいきたいですね。
参考資料
中山 まち子