「FIRE」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

FIREとは「Financial Independence(経済的自立) Retire Early(早期退職)」の頭文字を取って作られた言葉で、定年前に充分な資産を築いて早期退職することをさします。

FIREの特徴は、築いた資産を減らさずに生活することが前提であることです。例えば、1億円の資産を年率4%で運用し、年間400万円の運用益のみでの生活を目指します。

ただし、FIREするには莫大な資産が必要となるため、多くの人にとって達成は難しいでしょう。

FIREは限られた人しか達成できない中で、注目されているのが「サイドFIRE」です。

1. サイドFIREとはなにか

サイドFIREとは、資産運用による運用益と労働収入の2つで生活する考え方となります。

例えば、資産運用による毎月10万円の運用益とアルバイトによる毎月10万円の収入の合計20万円で生活するイメージです。

これにより、正社員時代の長時間労働や仕事の重責から解放され、ストレスが少なく趣味などに時間を費やせる生活を目指します。

サイドFIREは運用益に労働収入が加わるため、FIREよりも少額な資産で達成が可能です。

2. サイドFIREにはいくらの資産が必要か

サイドFIREについて説明しましたが、達成には具体的にいくらの資産が必要なのでしょうか。

サイドFIREに必要な資産額を、毎月得たい不労所得(資産運用による運用益)ごとにシミュレーションしてみましょう。なお、運用利回りは年率4%を前提とします。

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

【不労所得別】サイドFIRE達成に必要な目安資産額

【不労所得別】サイドFIRE達成に必要な目安資産額

出所:筆者作成

2.1 【不労所得別】サイドFIRE達成に必要な目安資産額

不労所得 必要な資産額

  • 毎月5万円 1500万円
  • 毎月7万円 2100万円
  • 毎月10万円 3000万円
  • 毎月15万円 4500万円
  • 毎月20万円 6000万円
  • 毎月25万円 7500万円

当然ですが、毎月得たい不労所得額によって用意すべき資産額は異なります。毎月10万円の不労所得が欲しい場合は、3000万円の資産の用意が必要です。

サイドFIRE達成に必要な資産額の目安を確認しましたが、毎月いくら積み立てればシミュレーションした金額を用意できるのでしょうか。