「インドア花見」気持ちはわかるけど、それってどうよ?

ビジネス、今日のひとネタ

暖かくなり、各地で桜が見ごろから散り際を迎えている今日このごろ。この時期になると、毎年、公園や花の名所に人が押しかけます。

ところが、現在、新たなお花見スタイルである「インドア花見」の人気が少しずつ広がっているようです。「インドア花見」とは一体どのようなものなのでしょうか?

「寒い」「めんどくさい」を解決!?

毎年、花見客が頭を悩ませていることに、悪天候や寒さなどの気候、花見会場の混雑や場所取りの大変さなどが挙げられます。また、時期が時期だけに花粉症に悩まされる人も少なくありません。「わざわざ寒いところで花見をする意味がわからない」といった人も一定数いることは確かなようです。

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そうした悩みを克服する花見スタイルとして近年登場したのが「インドア花見」です。室内で本物の桜や造花を飾ったり、プロジェクターで桜の映像を流しながら宴会をしたりするというものです。「エア花見」とも呼ばれ、貸スペースの仲介を行っているスペースマーケットの調査によると、お花見に行きたくないと思っている人のうち、7割近くの人が「室内ならばお花見に行きたい」と考えているようです。また、同社における今年のインドア花見でのスペース予約数は、昨年の10倍にもなっているといい、そもそもの母数が少なかったとはいえ、急速な人気拡大が見受けられます。

広がる新たな花見スタイル

インドア花見ではプロジェクターで桜を映し出すだけでなく、VRの世界で桜を眺めるといった楽しみ方も登場しています。天気情報サービス「ウェザーニューズ」のスマホアプリでは、全国各地の名所の桜を360度動画で味わうことができ、臨場感あるインドア花見が楽しめます。

また、桜をあしらった食器やインテリアに囲まれてホームパーティーを開く人も増えてきたそうで、雑貨店ではそうしたグッズの販売数を例年より増やしているとも言います。花見は桜の花を見るためというより、「春を感じるためのもの」と考え、花見の非日常的な楽しさを求めている人も少なくないようです。

本物の花には敵わない?

とは言え、本物の桜を見ないというのはやはり味気ないようにも思えます。本物の桜を愛でることがないのであれば、「それって、ただの飲み会では……?」というツッコミがあることも否めません。ネット上では、「インドア花見はそもそも花見なのか」「風情もないし居酒屋で良いのではないか」などと違和感を抱く人も多いようです。

インドア花見の人気は上昇してはいるものの、当然ながら一般的な花見も根強く人気があることは確かです。アサヒグループホールディングスの調査では、今春に花見に行くかどうかという質問に対して、6割近くの人が「花見に行く」または「行くつもり」と回答しているほか、桜で人気の公園は例年通り花見客で賑わっています。

ただ、今後、インドア花見が広まれば、公園でのお花見は今よりも場所取りが楽になることもあるかもしれません。新たなスタイルが生まれている花見。あなたはこの春、どのように桜を楽しみましたか?

クロスメディア・パブリッシング

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執筆者
クロスメディア・パブリッシング

2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。