株式市場の振り返り-日経平均株価は一時▲1,032円安の急落、5カ月半ぶりの安値

2018年3月23日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,617円(▲974円、▲4.5%) 大幅反落
  • TOPIX 1,664.9(▲62.4、▲3.6%) 大幅反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,156.8(▲42.1、▲3.5%) 大幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:29、値下がり銘柄数:2,042、変わらず:9
  • 値上がり業種数:0、値下がり業種数:33
  • 年初来高値更新銘柄数:3、年初来安値更新銘柄数:127

東証1部の出来高は19億1,438万株、売買代金は3兆6,039億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。NY市場の大幅続落や105円/ドルを超える円高進行などを受け、利益確定売りや見切り売りが出た一方で、安値を買い拾う動きも多かったようで、結果的には約1カ月半ぶりとなる活況な商いとなりました。

そのような中、日経平均株価は終日大幅マイナス圏で推移しました。下値を模索し続け、大引け直前には一時▲1,032円安となる場面が見られました。結局、終値の下落幅、下落率とも2月6日に次いで今年2番目となっています。

また、終値で21,000円を割り込むのは昨年10月12日以来、約5カ月半ぶりとなりました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。これは、日経平均株価を構成する主力値嵩株の売りが強烈だったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は大幅反落、売買代金は3日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,319万株、売買代金は947億円となりました。出来高は前日より大幅に増加しましたが、売買代金はほぼ横ばいでした。大型株市場同様に見切り売りなどが出たものの、買い意欲は乏しかったようで、低調な商いが続きました。売買代金も3日連続で1,000億円を割り込んでいます。

なお、総合指数は大幅反落となり、1,200ポイントを大きく下回って引けました。個人投資家の物色意欲の回復が待たれるところです。

ファーストリテイリングが▲6%超安の急落、SMCなど機械株が軒並み売られる

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が▲6%超安の急落になるなど、主力大型株は軒並み大幅下落となりました。

また、全業種が大幅安となる中で、とりわけ、機械株の急落が目立ち、SMC(6273)が▲8%超安、日立建機(6305)、ダイフク(6383)、THK(6481)、オークマ(6103)など揃って▲7%超安で引けています。

その他では、円高進行の割には下落率が市場平均並みだった自動車株の中で、ホンダ(7267)が▲5%超安、ヤマハ発動機(7272)が▲8%弱安になるなど売られたのが目を引きました。

一方、少ない値上がり銘柄の中では、JT(2914)が小幅上昇ながら逆行高となり、関西電力(9503)が大きく値を上げました。

新興市場では、大幅下落となる銘柄が圧倒的に多い中で、アイティメディア(2148)が値を飛ばしてストップ高となり、ブランジスタ(6176)やミクシィ(2121)も堅調に値を上げて引けました。

青山 諭志