宿根草は休眠期になると地上にある葉や茎が枯れて、根だけが地中で生き続けます。

四季折々の姿が楽しめますが、時には期待どおりに育たないことも。

今回は宿根草によくあるお悩みをQ&A形式で解決。育てやすくて美しい宿根草も、参考価格とともにご紹介します。

悩みながら育てるからこそ、得られる感動。そんな宿根草ガーデニングの極意を最後にお伝えしましょう。

1. 宿根草の花に関するQ&A 「花が咲かない」「花数が減ってきた」

ナチュラルな美しさが魅力の宿根草

宿根草が咲いている。

Martina Osmy/shutterstock.com

1.1 Q1:毎年花が咲くとは限らないのはなぜ?

A1:種づくりの必要がないからです

一年草はワンシーズンだけという短い寿命の中で種づくりをするため、盛んに花を咲かせます。一方宿根草は根が枯れずに残るので、種づくりの必要はありません。

今年はがんばって咲かなくても大丈夫かな…とのんびりペースになる植物も。今年咲かなくても来年を楽しみにしながら、ゆっくりと待ってあげましょう。

1.2 Q2:年々花数が少なくなってきたらどうすればよい?

A2:株のリフレッシュが必要かも

花が小さくなった原因には、栄養不足や根詰まりが考えられます。宿根草は植えっぱなしで栽培できますが、長年まったく植え替えしなくてもよいというわけではありません。

土が硬くなって新しい根が伸びないと、養分を吸収しにくくなります。古い株を株分けしたり、土を更新して植え直したりするなど、株のリフレッシュを促しましょう。