日銀は3月19日の金融政策決定会合において、「マイナス金利政策」を解除し金利を引き上げることを決定しました。

私達の暮らしにどのような影響があるのか、よくわからないという方もいるでしょう。他にも年金問題や介護問題など、お金についてのニュースは気になるものの、「よくわからないからそのままにしている」というものはありませんか。

特に長い老後を迎えるにあたり、年金問題や物価上昇などお金にまつわる話題は不安が大きいでしょう。

老後の生活が始まるまでの貯蓄額や必要資金は人によって異なります。

例えばおひとりさまとして70歳代を迎える場合、貯蓄はどれほど必要になるのでしょうか。

70歳代のおひとりさま世帯の貯蓄額平均や年金額について、一覧表で見ていきます。

1. 【おひとりさまで迎える70歳代】貯蓄がまったくない人もいる?

実は、70歳代おひとり世帯で「貯蓄が全くない」という世帯も少なくありません。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、70歳代おひとりさま世帯の貯蓄事情を見ていきましょう(金融資産を保有していない世帯を含む)。

 

1.1 【70歳代おひとりさま世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合

 

  • 26.7%

1.2 【70歳代おひとりさま世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1529万円
  • 中央値:500万円


貯蓄ゼロ(非保有)は26.7%、貯蓄100万円未満世帯も含めると32.5%となりました

平均額は1529万円ですが、実態を表す中央値は500万円です。もし賃貸や老人ホームへの入居を考えている場合、心もとない金額と言えるのではないでしょうか。

とはいえ、十分な年金収入が見込めるのであれば、貯蓄はそこまで必要ないと言えるかもしれません。

次のステップとして、70歳代が受給する年金の平均額を見ていきましょう。