日本の公的年金は原則65歳から受給が開始。しかし、さまざまな理由や背景から、その受給タイミングは個人により異なっているのが現状です。
それでも、定年退職した瞬間から老後生活をスタートしたいと考える人も多いのではないでしょうか。
いっとき話題となった「老後2000万円問題」や働くシニアが増えていることから「65歳以降、働かず年金だけで生活していけるか」を不安に感じる人がいるかもしれません。
今回は、新NISA制度を活用し、65歳までに2000万円貯めるためのシミュレーションを確認していきたいと思います。
1. 新NISA(ニーサ)のポイントを簡単におさらい
2014年1月に新しく生まれ変わった「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」ですが、まずは新しいNISAの主なポイントを簡単におさらいしてみましょう。
1.1 【新しいNISAのポイント】
- 非課税保有期間:無期限化
- 口座開設期間: 恒久化
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:併用可能
- 年間投資枠: 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」
- 非課税保有限度額:全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)
2. 【新NISA積立額】つみたて投資枠で「40歳が65歳までに2000万円」を達成するには?
40歳が65歳までの25年間で2000万円を貯めるためには、毎月いくら積立投資をすればよいのか。「想定利回り3%と5%」で40歳から積立投資を開始する場合の積立額をシミュレーションしていきます。
2.1 新NISAで積立投資:想定利回り「3%」の場合
- 目標金額:2000万円
- 積立投資期間:25年(40歳~65歳)
- 想定利回り:3%
- 積立投資額:毎月4万4842円
- 元本:1345万3000円
- 運用収益:654万7000円
2.2 新NISAで積立投資:想定利回り「5%」の場合
- 目標金額:2000万円
- 積立投資期間:25年(40歳~65歳)
- 想定利回り:5%
- 積立投資額:毎月3万3585円
- 元本:1007万5000円
- 運用収益:992万5000円
3. 【新NISA積立額】つみたて投資枠で「45歳が65歳までに2000万円」を達成するには?
45歳が65歳までの20年間で2000万円を貯めるためには、毎月いくら積立投資をすればよいのか。「想定利回り3%と5%」で45歳から積立投資を開始する場合の積立額をシミュレーションしていきます。
3.1 新NISAで積立投資:想定利回り「3%」の場合
- 目標金額:2000万円
- 積立投資期間:20年(45歳~65歳)
- 想定利回り:3%
- 積立投資額:毎月6万920円
- 元本:1462万1000円
- 運用収益:537万9000円
3.2 新NISAで積立投資:想定利回り「5%」の場合
- 目標金額:2000万円
- 積立投資期間:20年(45歳~65歳)
- 想定利回り:5%
- 積立投資額:毎月4万8658円
- 元本:1167万8000円
- 運用収益:832万2000円