2. 先高感は変わらず、目線を上に持ってついて行きたい

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末に終値ベースで最高値を更新し、ザラ場でも一時、3万9990円と、心理的節目である4万円にあと10円まで迫っていました。先週は終値ベースで史上初の4万円を達成できるかどうかが注目されました。

実際には4日(月)の寄り付きで4万円を突破。終値ベースでも4万109円と、4万円台を維持しました。その後は小幅に下落しながらも6日(水)まで4万円台を維持したものの、週末にかけては若干調整し、4万円を割りました。

今後の展開はどうなるでしょうか。4万円を付けた後は上昇一服といったところですが、依然としてチャートは強い上昇トレンドを示しており、目線は上に持っていていいと思います。RSIなどオシレーター系の指標がやや過熱感を示すようになっています。利益確定売りなども出やすいところですが、若干の調整は押し目買いの好機と見ていいでしょう。25日移動平均線のある3万8500円あたりを割らない限りは、買い目線で物色したいところです。

ただ、4万円割れが続くと投資家の心理的にも不安感につながりやすいでしょう。まずは今週、4万円台を回復できるかどうかがポイントになります。下値の固さが確認できれば、4万5000円、5万円などへと視界が広がります。

今週、4万円台を回復できるかどうかがポイント

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃