株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続伸、1月22日以来の高値引け
2018年3月13日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,968円(+144円、+0.7%) 4日続伸
- TOPIX 1,751.0(+9.7、+0.6%) 4日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,239.5(+30.2、+2.5%) 大幅反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,579、値下がり銘柄数:419、変わらず:71
- 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
- 年初来高値更新銘柄数:50、年初来安値更新銘柄数:4
東証1部の出来高は12億2,152万株、売買代金は2兆3,364億円(概算)となり、いずれも前日より小幅減少となりました。円高進行は一服したものの、NY市場の下落や国内政治リスクの高まりなどから模様眺めムードが強まったと見られます。前日以上に低調な商いとなり、売買代金は連日で2兆5,000億円を下回りました。
そのような中、日経平均株価はマイナス圏からプラス圏へ切り返す強い値動きとなりました。寄り付き直後に一時▲123円安となる場面が見られたものの、その後は徐々に切り返し、後場に入ると上げ幅を拡大させて引けています。
結局、終わってみれば1月22日以来となる高値引けとなり、再び22,000円台回復が視野に入ってきたようです。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価をやや下回っています。
東証マザーズ総合指数は大幅反発、売買代金は連日で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は6,146万株、売買代金は880億円となり、いずれも前日より小幅増加となりました。小幅増加になったとはいえ、新興市場でも個人投資家の模様眺めムードが強まった結果、売買代金は連日で1,000億円を大きく下回る商いとなっています。
ただ、主力株に対する見直し買いが入ったことなどから、総合指数は大幅反発となりました。今後は、薄商いの中で1,200ポイントを固めるかどうかが焦点になるでしょう。
SUMCOが+4%超高の急騰、ニトリホールディングスは昨年来高値を更新
個別銘柄では、米国ナスダック指数の上昇を好感する形で半導体関連株が軒並み買われ、東京エレクトロン(8035)、信越化学工業(4063)、アドバンテスト(6857)などが大幅上昇となり、SUMCO(3436)は+4%超高の急騰となりました。
また、安川電機(6506)が大幅高となり、日立建機(6305)も値を上げるなど機械株の一角も堅調に推移しています。その他では、ニトリホールディングス(9843)が昨年来高値を更新し、ソニー(6758)も反発したのが目を引きました。
一方、スズキ(7269)やホンダ(7267)など自動車株の一角が売られ、三菱地所(8802)や三井不動産(8801)も下落しました。
また、良品計画(7453)が連日で大きく値を下げ、住友商事(8053)や伊藤忠(8001)などの商社株も概ね反落となっています。
新興市場では、マネーフォワード(3994)が急騰して高値更新となり、ユーザベース(3966)やメドレックス(4586)も高値を付けました。また、そーせいグループ(4565)が久々に急騰し、ソレイジア・ファーマ(4597)は+15%超高の爆騰となっています。
一方、ナノキャリア(4571)は大幅反落で引けました。
青山 諭志