政府は、家計への負担を軽減するために、定期的に「住民税非課税世帯」に対する支援策を実施しています。

しかしながら、依然として多くの世帯が経済的な困難に直面しています。最近では光熱費が急激に上昇し、一部の世帯には電力・ガス・食料品などの価格高騰に対する緊急支援給付金が支給されました。

このような支援策の対象となるのは、主に住民税が非課税となっている世帯です。

今回は、住民税が非課税となる世帯の目安や、支給される給付金について詳しく見ていきましょう。

1. そもそも住民税非課税世帯って何?

「住民税非課税世帯」とは、その名の通り、住民税が免除されている世帯を指します。

住民税は、「均等割」と「所得割」の2つの要素から成り立っています。

  • 均等割:一定の所得がある場合に課税される
  • 所得割:所得に応じて課税額が変動し、高所得者ほど多く課税される

したがって、住民税非課税世帯とは、世帯全員が均等割と所得割の両方で課税されない世帯を指します。

自治体によって異なりますが、一般的には以下の要件を全て満たす世帯が住民税非課税世帯とされます。

  • 生活保護法に基づく生活扶助を受給している世帯
  • 障がい者、未成年者、寡婦またはひとり親であり、前年の合計所得金額が一定額以下(給与所得者の場合、年収が一定額以下)である世帯
  • 前年の合計所得金額が、自治体ごとの基準未満である世帯

したがって、住民税非課税世帯の判定は主に前年の合計所得金額に基づいています。

次章では、住民税非課税世帯の具体的な年収目安について詳しく説明します。