3. 【多年草ガーデニング】穏やか&ナチュラルな庭が叶う「サルビア(宿根性)&バーベナ&アスチルベ」
3.1 サルビア(宿根性)
- 学名:Salvia
- 科名:シソ科
- 草丈・樹高:20~200cm程度
- 開花期:6~11月(種類によって異なる)
スッと伸びた花穂の姿が清々しい印象のサルビア。たくさんの品種があり、理想とする雰囲気や好みに合わせてチョイスすることができるでしょう。
開花期も長いので、うまく組み合わせることでガーデニングシーズン中ずっと咲いてくれて目を楽しませてくれます。
丈夫で育ちやすいので、伸びすぎて草姿が乱れてきたら切り戻しをして仕立て直しをするとよいでしょう。
※参考価格:300~800円(3号ポット苗)
3.2 バーベナ
- 学名:Verbena
- 科名:クマツヅラ科
- 草丈・樹高:20~150cm(高性種を含む)
- 開花期:5月中旬~11月中旬
小花を丸い花笠状に咲かせる、愛らしい花姿のバーベナ。カラーバリエーションも豊かで、ほふく性のものはグラウンドカバーとしても活躍してくれます。
真夏の炎天下でも生育旺盛で、春から晩秋まで咲き続けます。暑さには強いですが、耐寒性はやや弱いので注意。
比較的耐寒性があって多年草となる品種は、挿し木でふやされています。3月から6月を中心にポット苗が出回りますので、気に入ったものを選んで育てましょう。
※参考価格:300~600円(3号ポット苗)
3.3 アスチルベ
- 学名:Astilbe
- 科名:ユキノシタ科
- 草丈・樹高: 20~80cm
- 開花期:5~7月
思わずさわりたくなるもふもふした花穂がかわいいアスチルベ。パステルカラーのふんわりした色あいで、ナチュラルな雰囲気を演出するのに一役買ってくれるでしょう。
日陰でもよく育ち、梅雨シーズンの長雨にも花が傷むことなく元気に咲き続けます。半日陰のシェードガーデンにも向いています。
一度植えたら手がかからないので、忙しい人やビギナーでも育てやすいのも嬉しいところ。生命力旺盛ですが、夏の高温乾燥で葉焼けを起こすと株が弱るので注意しましょう。
※参考価格:400~700円
4. 【多年草ガーデニング】ナチュラル感あふれる和テイストが魅力「イカリソウ&テイカカズラ&ワレモコウ」
4.1 イカリソウ
学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
科名:メギ科
草丈:30~50cm
開花期:4〜5月頃
船の碇に似ていることからその名を持つイカリソウ。花の形だけでなく、カサカサとした紙質で裏面に毛がある葉も個性的です。「三枝九葉草(さんしくようそう)」という別名があり、3つに枝分かれした先に葉を3枚ずつつけます。
やや地味な雰囲気で春の主役を奪われがちではありますが、ナチュラルガーデンではむしろ、存在感を発揮してくれることでしょう。
※参考価格:500~800円(3号ポット苗)
4.2 ワレモコウ
- 学名:Sanguisorba officinalis
- 科名:バラ科
- 草丈・樹高:20~180cm
- 開花期:6~9月
日本の山野に昔から自生し、古くから薬草としても親しまれてきたワレモコウ。海岸近くからやや高い山まで、日当たりのよい場所に見られる多年草です。
枝分かれする茎の先端に密集して花がつき、短い穂先から咲き始めます。このような咲き方を「有限花序」といいます。ゆらゆらと揺れる繊細な佇まいと野趣あふれる咲き姿が魅力的。
耐暑性、耐寒性に優れ、植えっぱなしでも越年する強い生命力を持っているので、初心者でも育てやすい植物です。
※参考価格:参考価格:500~800円前後(3号ポット苗)
5. まとめにかえて
春になると、ついついカラフルな花々に目が行きがちですが、肩の力を抜いて自然体で楽しめる植物も魅力的。
季節に応じて草花がどんなふうに変化していくのか、ありのままの様子も楽しめるのがナチュラルガーデンの魅力です。
お庭の広さや環境も考えながら、お好みの雰囲気に育てていきましょう。
LIMO編集部