毎月の給料から何割を貯蓄に回せばよいのか悩んだことがある方もいるでしょう。
もちろん、できるだけ高額な貯蓄をするのが理想ですが、生活費や交際費、子どもの教育費などさまざまな支出があるため、思うように貯蓄できていない方も少なくありません。
しかし、日常生活を送っているとまとまった資金が必要になることがあります。そのときにスムーズに対応できるよう、貯蓄はできるだけ積極的に行っておきたいものです。
一般的に、貯蓄は手取り額の3割程度が理想とされていますが、実際はどうなのでしょうか。みんなの貯蓄割合について紹介していきます。
1. 【20歳代~50歳代】手取り額からの貯蓄割合
20歳代から50歳代の方が手取り額からどのくらいの割合を貯蓄に回しているのか、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査令和4年)」を元に確認していきましょう。
1.1 二人以上世帯
二人以上世帯における、手取り額からの貯蓄割合を年代別にまとめた結果は以下のとおりです。
20歳代では、20.0%の世帯が「20%以上25%未満」を貯蓄に回していると回答していて最も多く、「35%以上」を貯蓄に回している世帯が13.6%と2番目に多くなっています。
ほかの年代と比較して、手取り額から貯蓄に回している割合が高いです。
30歳代では、21.3%の世帯が「10%以上15%未満」としており、次いで「20%以上25%未満」が14.8%と多くなっています。
40歳代や50歳では「10%以上15%未満」が最も多く、「5%以上10%未満」が16.7%と2番目に多くなっています。
40歳代や50歳代になると高額な貯蓄ができない世帯が増えていることがわかります。
なお、いずれの世代でも、貯蓄をしていない世帯が22〜25%ほどあり、4〜5世帯に1世帯は貯蓄をしていないという状況です。
1.2 単身世帯
単身世帯についての、手取り額からの貯蓄割合を年代別にまとめました。
20歳代の単身世帯では、「30%以上」が16.0%と最も多く、「10%以上15%未満」が14.8%で2番目に多いです。
30歳代では「10%以上15%未満」が最も多く18.3%で、次いで「5%以上10%未満」が14.6%となっています。
40歳代と50歳代では、最も多いのが「10%以上15%未満」ですが、2番目に多いのが「35%以上」となっており、老後に備えて本格的に貯蓄を開始する世帯が増えていると考えられます。
しかし、各年代において、貯蓄をしていない世帯は23%〜39%ほどとなっており、二人以上世帯と比較して多くみられます。年代が上がるほど貯蓄をしていない割合が高い傾向があるようです。