【貯蓄額の一覧表】70歳代おひとりさま世帯で「貯蓄3000万円以上」の割合は?【2024年3月公開の最新データ】
2024年度の年金例は2.7%の増額、次回支給日は4月15日(月)
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最近「貯金だけでは老後が心配」という人は少なくありません。
物価高、賃金の膠着……さまざまな要因により、自分の資産に「絶対的な安心感」を持つのが難しい時代になりました。
そのなかで「貯蓄3000万円以上」のうらやましいシニア世帯は何パーセントいるのでしょうか。
今回は2024年3月に公開された金融広報中央委員会の資料をもとに、70歳代・ひとり世帯の貯蓄額、現代シニアの厚生年金と国民年金の平均月額、また2024年度の年金額例をみていきます。
1. 【70歳代・ひとり世帯】貯蓄3000万円以上は何パーセント?
70歳代・ひとり世帯で「貯蓄3000万円以上」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より、70歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)
1.1 【70歳代・ひとり世帯】貯蓄3000万円以上の割合
1.2 【70歳代・ひとり世帯】「平均貯蓄額」と「中央値」
貯蓄3000万円以上は、2割未満となりました。高い値に引っ張られる「平均貯蓄額」と、より現実的とされる「中央値」の開きが見受けられます。
また、70歳代おひとりさまの「金融資産非保有(貯蓄ゼロ)」世帯の割合も気になるところです。
団塊の世代が含まれる70歳代は「戦後のベビーブーム世代」とも呼ばれます。バブル期を40歳代出迎えたことで、日本経済の成長を肌で感じた世代ともいえるでしょう。
年金生活に入り、貯蓄の取り崩しに入る世帯も増えてきているのかもしれません。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ
LIMO編集部記者/金融ライター
1996年生まれ。千葉県出身。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。早稲田大学文化構想学部在学中から、まだネガティブなイメージで語られることの多かった「独身女性」が、実際には豊かなくらしを謳歌する「おひとりさま」であると謳う女性サイト編集に従事。
大学卒業後、株式会社良品計画で東京都内店舗の運営・勤務を経て、ライターおよび編集者として活動。女性のライフスタイルや意識調査と、日本年金機構や総務省統計局「家計調査」など公的資料・統計を絡めた記事作成が得意。ビジネス誌『PRESIDENT』、日本経済新聞「xwoman doors」など、紙からウェブまで様々な媒体にて取材・執筆を重ねる。
現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、最新データから読み解く財政事情や資産運用、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、貯蓄、NISAなどのテーマを中心に編集・執筆。趣味は散歩。(2024年6月28日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。