【厚生年金】平均年金月額「都道府県」ランキング！トップと最下位で月額4万円、年間約50万円もの差が… 厚生年金の男女差・個人差も見る

2. 【厚生年金】都道府県別の平均年金月額

厚生労働省の同資料より、「厚生年金の受給額」を都道府県別のランキング形式で見ていきましょう。

上記のとおり、厚生年金の平均年金月額1位の神奈川県と最下位の青森県では、月額4万円以上の差があります。

都道府県別・厚生年金と国民年金の月額

先述したとおり、厚生年金の平均月額は、1位と47位で約4万円もの差があります。

年間でみれば約50万円、10年間では約500万円もの差となります。

厚生年金の平均月額を確認した際に軽く触れましたが、厚生年金の年金額は現役時代の年金加入期間や年収により決定します。

下記の方法で算出した厚生年金を国民年金に上乗せして支給されます。

【厚生年金の報酬比例部分の計算式（A＋B】

計算式を見ると、年収が高く厚生年金加入期間が長い人ほど、厚生年金が高くなることがお分かりいただけるでしょう。

都市部と地方では賃金水準が異なりますので、必然的に都道府県別の年金格差が生じてしまうのです。

では、日本に住む20歳～60歳未満の全ての人が原則として加入する「国民年金」は、都道府県による違いがあるのでしょうか。

国民年金の受給額は、国民年金保険料の納付実績で受給額が決定します。

また、国民年金保険料は収入の有無や収入額に関係なく全員一律となるため、厚生年金のような大きな個人差・男女差・都道府県格差は生じにくいです。

参考までに、国民年金（老齢基礎年金）における都道府県の差も見ていきましょう。

国民年金の平均月額は5万円台。全国平均は5万6316円となっています。

都道府県別での大きな差は見られませんでした。

年金受給額の都道府県ごとの差を確認してきました。

人それぞれ受給額が異なるため、年金だけで老後ゆとりある生活が送れるかどうかは、一人ひとり変わってきます。

まずは自分の場合にどれくらい年金がもらえるのかを確認し、また自分の理想とする生活を考えたとき、プラスで準備が必要になるかを早く知ることが重要です。

理想の生活のために自分で準備すべき部分があれば、早い段階からコツコツと貯めていきましょう。

NISAやiDeCoのような、長期の資産形成に役立つ運用をしていくのも手段の一つです。自分に合った方法を見つけ、老後安心して過ごせるよう準備していきましょう。

矢武ひかる