2024年度の全国健康保険協会(協会けんぽ)の保険料率が公表されました。毎月の給与から保険料が天引きされているため、手取り額に影響する方も多いでしょう。

この3月(4月納付分)から保険料が改定されるため、天引きされる金額は知っておいた方が良さそうです。

実は、全国健康保険協会(協会けんぽ)では都道府県ごとに医療費を反映して健康保険料率を設定するため、地域によって保険料が増える方、減る方がいます。

自分の対象地域ではどうなのか、詳しくみていきましょう。

1. 2024年度の健康保険料率が下がる都道府県

先述のとおり、協会けんぽの保険料率は都道府県によって異なります。

例えば東京都では、2023年度の健康保険料率が10.00%だったのに対し、2024年度は9.98%。わずかではありますが、0.02%の引き下げになります。

また、40歳から64歳までの方が負担する介護保険料率については全国的に引き下げとなり、1.60%に。

これにより、合計の保険料率は11.58%となりました。

例えば標準報酬月額30万円の場合だと、40歳未満の方は2万9940円、40歳以上65歳未満の方は3万4740円になる見込みです。

ただし事業主との折半となるため、この半額が給与より天引きされます。

東京都の他に健康保険料率が下がる都道府県は以下のとおりです。

  • 北海道
  • 青森県
  • 岩手県
  • 宮城県
  • 秋田県
  • 山形県
  • 茨城県
  • 栃木県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 鳥取県
  • 島根県
  • 岡山県
  • 徳島県
  • 高知県
  • 福岡県
  • 佐賀県
  • 長崎県
  • 熊本県
  • 鹿児島県
  • 沖縄県

2. 2024年度の健康保険料率が上がる都道府県

一方で、健康保険料率が上がる都道府県もあります。例えば石川県では、2023年度の保険料率9.66%に対し、2024年度は9.94%。0.28%増加する予定です。

その他で引上げになる都道府県は以下のとおりです。

  • 福島県
  • 群馬県
  • 新潟県
  • 富山県
  • 福井県
  • 山梨県
  • 長野県
  • 岐阜県
  • 静岡県
  • 愛知県
  • 三重県
  • 滋賀県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 奈良県
  • 和歌山県
  • 広島県
  • 山口県
  • 香川県
  • 愛媛県
  • 大分県
  • 宮崎県

変わらないのは神奈川県のみで、他の都道府県では料率が変わることとなりました。

改定は3月からですが、4月納付分からの変更となるため、ほとんどの方は4月の給与にて手取り額が変わることとなります。