3. インデックスファンドがオススメの理由とは

積立投資がおすすめの理由を紹介しましたが、インデックスファンドがおすすめの理由とはなんなのでしょうか。

また、そもそもインデックスファンドとはどのようなものなのでしょうか。

インデックスファンドとは、特定の株価指数などのベンチマークに連動する運用成果を目指す投資信託です。

例えば、日本の大企業225社を対象とした「日経平均」やアメリカの大企業500社を対象とした「S&P500」などに連動することを目指す投資信託などがあります。

1つのインデックスファンドを購入するだけで、アメリカの大企業500社や日本の大企業225社などへ投資が可能です。

一方で、インデックスファンドの反対はアクティブファンドです。アクティブファンドはベンチマークとする指数を上回る運用成果を目指します。

アクティブファンドを運用するファンドマネージャーが、投資対象などを自ら選定して運用する仕組みです。

ただし、アクティブファンドの運用成績がかならずしもインデックスファンドを上回るわけではありません。

ファンドマネージャーの読みが外れ、インデックスファンドのほうがアクティブファンドよりも運用成績が良かったという場合も多いです。

また、アクティブファンドはインデックスファンドよりも信託報酬(運用手数料)が高い傾向にあります。

インデックスファンドでは信託報酬が年率0.1%を下回るものもありますが、アクティブファンドでは信託報酬が年率1%台のものが多いです。

100万円の投資信託を保有した際に、信託報酬別にみた合計でかかる手数料は以下の通りとなります。

【信託報酬別】保有期間ごとのコスト

【信託報酬別】保有期間ごとのコスト

出所:筆者作成

3.1 【信託報酬別】保有期間ごとの手数料

 【信託報酬】   保有期間1年:保有期間10年:保有期間30年

  • 【年率0.1%】 1000円:1万円:3万円
  • 【年率0.3%】 3000円:3万円:9万円
  • 【年率0.5%】 5000円:5万円:15万円
  • 【年率1%】  1万円:10万円:30万円
  • 【年率2%】  2万円:20万円:60万円

信託報酬が年率0.1%の投資信託と年率1%の信託報酬を保有した場合とでは、30年間でかかる手数料の差は27万円です。

この手数料の違いが、一般的にアクティブファンドよりもインデックスファンドがオススメと言われる理由となっています。

※信託報酬は別途支払うものではありません。「純資産総額に対して何%」という形で日割り計算され信託財産から毎日控除されています。毎営業日公表される基準価額は信託財産控除後のものとなります。

4. 資産運用はできるだけ早く始めよう

新NISAは積立投資でインデックスファンドがオススメとされる理由を紹介しました。

また、投資はできるだけ早く始めることが重要です。運用期間が長いほど、一般的に資産形成の効果を得やすくなっています。

少額からでもいいのでインデックスファンドの積立投資で資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛