3. オール電化は必要か?
調理や空調、給湯などの熱源をすべて電気でまかなうことができるオール電化住宅は近年増加している傾向があります。
- 電気・ガスの基本料金を一本化することができるので光熱費の削減につながる
- 電気代が安く設定されている夜間にエコキュートでお湯を沸かしてタンクに貯めておけば、電気代を抑えることができる
- 熱源を持たないためガスと比較すると安全性が高い(火災の心配が少ない)
などのメリットがあります。
一方、オール電化向けの料金プランは夜間の電気代は安いものの昼間の電気代は割高になる、エコキュートや蓄熱暖房機などの導入コストが高額になる、停電が発生するとすべての家電が使用できなくなるといったデメリットがあります。
したがって昼間に使う電気が少ないご家庭や、太陽熱発電を導入しているご家庭などはオール電化のメリットが非常に大きくなりますが、日中にエアコンなどの家電を多く使用するご家庭では割高の電気代で使用することになるので、オール電化のメリットを十分に活かすことができません。
オール電化を検討する際には、ご家庭の生活スタイルや太陽光発電、蓄電池の併用を含めて検討することが大切です。
4. 住宅に必要な設備は家庭で変わる
国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅の選択理由として「住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから」を挙げる方は37.2%となりました。
しかし住宅に必要な設備は、その家に住む方の家族構成や生活スタイル、趣味趣向といったもので変わります。
したがってマイホームに必要な設備を検討する際には他の人の体験談などを参考にしながら、最終的には「自分たちの理想の暮らしとはどのようなものなのか」を明確にした上で、具体的にリストアップすることが大切です。
決して周囲の意見に惑わされないようにしましょう。
参考資料
亀田 融