2018年2月14日に行われた、株式会社ミクシィ2018年3月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料
スピーカー:株式会社ミクシィ 代表取締役社長 森田仁基 氏
連結損益計算書
森田仁基氏(以下、森田):それでは、私から2018年3月期第3四半期の決算発表をいたします。
まず初めに財務状況のご説明をさせていただきまして、続いて、事業の状況をエンターテインメント事業、それからメディアプラットフォーム事業の順にさせていただきます。
財務状況です。
チケットキャンプのサービス終了です。2017年の12月に発表させていただいておりますが、その影響が2018年3月期第3四半期については出ております。
数字を読み上げさせていただきますと、売上高が421億円、営業利益が109億円、当期純利益が1,700万円の損失という数字となっております。
連結業績予想 進捗状況
続きまして、連結業績予想の進捗状況です。
先日、チケットキャンプのサービス停止および減損の発表をさせていただいたタイミングで、業績予想の数字、当期純利益を変更しております。
売上高、営業利益につきましては、期初の予想数字2,000億円、700億円というものは変わらないんですけれども、当期純利益が480億円のところ、402億円というかたちに修正しております。
これらの数字に対しての進捗状況は、売上高、営業利益がそれぞれ67.7パーセントと、68.4パーセント、そして、当期純利益が62.5パーセントとなっております。
こちらの傾向につきましては、おおよそ昨年度と同じ流れとなっております。
第4四半期に関しましては、第3四半期の数字よりも売上高、利益ともに大きく着地する見込みでございますので、こちらの目標数値に対する進捗としましては、おおむね順調に推移しているということになります。
セグメント 調整後 EBITDA
セグメント調整後のEBITDAです。
連結売上高(四半期推移)
連結売上高の四半期推移です。
グラフを見ていただくとわかるとおり、第1四半期、第2四半期、2018年3月期につきましては、2017年3月期と比較すると、両方とも非常にいい数字が出ております。
一方で、2018年3月期につきましては、この好調な数字が若干揺り戻しがあり、前期、2017年3月期と比較すると、数字は大きく落ち込んでしまったというかたちになります。
ただし、第4四半期につきましては、この流れが継続するということはありません。
直近1月の着地数字および2月のこれまでの傾向を加味しますと、おおよそ売上高としましては570億円から600億円程度で着地見込みとなっております。
売上原価(四半期推移)
売上原価の四半期推移です。
販管費(四半期推移)
販管費の四半期推移です。
大きくは2つて、まず、決済手数料ですが、こちらはエンターテインメント事業、主にモンスターストライクの12月度の未消化オーブの影響によりまして、一時的に比率が上昇しているということになっております。
もう少し細かく説明をいたしますと、モンスターストライクのゲーム内通貨のオーブというものを購入する際に、Googleさん、それからAppleさんに対して、決済手数料というコストが発生するんですけれども、ゲーム内通貨を購入した時に、コストとして弊社としては計上しています。
ただし、売上につきましては、購入したゲーム内通貨を消費したタイミングで計上しております。モンスターストライクは1年で1番大きく売上が上がる日が1月1日なんですけれども、この日に向けて、事前に購入したオーブは、決済手数料というコストだけは先に発生するんですけれども、売上はまだ発生しないということで、一時的に12月のコストが上がっています。
逆に言いますと、1月につきましては、コストはもう12月に計上しておりますので、売上だけが計上されるという見込みになっております。
それから、広告宣伝費はモンスターストライクの4周年の企画および、年末年始のキャンペーンを2017年度3月期に比べて、かなり厚めに行なっている関係上、コストがかかっているという状況になっております。
以上、財務状況のご説明です。
Q3トピックス
続きまして、事業の状況につきまして、エンターテインメント事業から、ご説明いたします。
第3四半期の主なトピックス10月、11月、それから12月と、こちらに列記させていただいておりますけれども、引き続き、モンスターストライクを中心に、数々の策を矢継ぎ早に実行してまいりました。
1つ1つご紹介する時間がありませんので、この中でも力を入れて行なっておりますユーザー関連施策について、1つ、ご紹介をさせていただければと思います。
Q3ユーザー還元施策:年末年始キャンペーン
ユーザー還元施策ですけれども、今期、2018年3月期には、かなり注力している施策になっておりまして、第3四半期というのはちょうど年末という時期もありますので、通常よりも多くのユーザー還元施策を行っております。
まず、12月につきましては、『モンスト サンタになれるくじ』、クリスマスのシーズンにプレゼントが当たって、そのプレゼントをもう1人にもプレゼントできるようなキャンペーンを行ったり、また、銀だこさんとタイアップいたしまして、ゲーム内のキャラクターを育てると、たこ焼きが1個もらえるといったようなキャンペーンです。
そして、大晦日には、総額4億円が当たるモンストBINGO、キャラクターを使ったビンゴ企画、これを、日本、台湾、香港、マカオの4カ国で同時開催をいたしております。
以上、エンターテインメント事業の進捗です。
メディアプラットフォーム事業状況
続きまして、メディアプラットフォーム事業になります。
まず、下の積み上げグラフを見ていただくとわかるとおり、2018年第3四半期につきましては、非常にいい結果になっております。
主な要因としては、各々それぞれのサービスが順調に伸びているということもあるんですけれども、今四半期に関しましては、『ノハナ年賀状』という株式会社ノハナが提供するサービスの年賀状サービスが非常に大きく売上を伸ばしております関係上、いい着地結果になったということになっております。
また、2017年12月にチケットキャンプのサービス終了を決定しておりますので、この第3四半期に関しましては影響はそれほどないんですけれども、第4四半期以降、こちらの売上高がなくなっていきますので、数字はこちらの数字よりも下がる見通しとなっております。
以上、説明とさせていただきます。
ありがとうございました。