厚生年金「月額25万円超」もらえるシニアは多い・少ない、どっち？【年金一覧表】平均やボリュームゾーンはいくらか

3. 「国民年金（基礎年金）のみ」では月額平均でいくらか

先ほどの厚生年金は国民年金を含む平均月額でした。

では、1階部分の「国民年金部分だけ」の平均月額はいくらでしょうか。

国民年金の受給額

〈全体〉平均年金月額：5万6316円

国民年金のみの平均月額は5万6316円となりました。こちらは厚生年金とは違い、男女差はほとんど見られません。

夫婦ともに国民年金のみを受給する場合、2人分の年金額は10万円～11万円となります。

また、「夫：厚生年金・妻：国民年金」の場合の2人分の年金額は約21万8000円、「夫：国民年金・妻：厚生年金」の場合の2人分の年金額は約15万4000円です。

夫婦ともに厚生年金を受給する世帯であれば、老後における平均的な生活費約24万円を年金収入のみでカバーできる可能性が高いといえるでしょう。

今回は平均受給額について確認しましたが、1万円刻みの受給権者数をみてもわかる通り、年金受給額については個人差が大きいものです。

老後資金対策は、「老後の柱」である年金受給額を確認することが第一歩。

ご自身の受給予定額については、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認しましょう。

年金の受給予定額を確認した後は、老後に向けて以下のような対策を検討しましょう。

2024年には新NISAがスタートしましたが、現代は昔に比べて資産運用もはじめやすくなっています。

公的年金や私的年金だけでなく、貯蓄や資産運用までさまざまな選択肢を考え、ご自身に合った老後対策を検討しましょう。

和田直子