我々が将来受け取れる年金は、個人差があるということご存知でしょうか。

働き方や収入、男女による差、都道府県によっても違いがあるのです。なかでも都道府県や年齢によって受給額に差があることは、皆さん意外と知らないかもしれません。

そこで今回は、厚生労働省の最新統計から年金受給額の全国平均や都道府県ごとの差、年齢別の受給額について見ていきましょう。

一番高い「都道府県・年齢」に注目してみます。

1. 厚生年金の全国平均は月額で14万円台

会社員や公務員等だった方で一定の要件を満たした方は、老齢厚生年金が受給できます。

まずは厚生年金の全国平均ですが、厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると14万3973円となっています。

〈全体〉平均年金月額:14万3973円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万4878円

※国民年金の金額を含む

ただし、実際には1万円未満~30万円以上まで個人差があるのが現状です。

次章では、厚生年金受給額が高い都道府県を見ていきましょう。

2. 厚生年金の平均年金月額が高い都道府県ベスト5

厚生労働省の同資料より、「厚生年金の受給額」を都道府県別のランキング形式で見ていきます。

  • 神奈川県:16万4088円
  • 千葉県:15万8918円
  • 東京都:15万7478円
  • 奈良県:15万6630円
  • 埼玉県:15万5412円


1位は神奈川県で16万4088円。47位の青森県が12万2134円なので、月額4万円以上の差があります。

 

都道府県別・厚生年金と国民年金の月額

都道府県別・厚生年金と国民年金の月額の一覧表

出所:厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

年間にすると50万円以上の差なので、この違いに驚かれた方もいるのではないでしょうか。

次は年齢別の厚生年金額を見ていきましょう。