3. お墓のトラブル3「スペースがヤバい!」

とあるお客様は

「個人墓が15基もあるためお墓参りもそれぞれのお墓を参らなければならない。お花やお供えものが大量に必要で困っている」と、よくぼやかれていました。

一族の数が多く、それぞれに個人墓を建てていると、徐々に土地のスペースに余裕がなくなってきます。

既にスペースが埋まっていて、自分たちのお墓を建てるスペースがなく、仕方なく少し離れた場所にお墓を立てなければなりません。

お墓の数が増えると、子や孫の時代になって、どこまでが一族のお墓なのかきちんと継承されないことも考えられます。

古いお墓を、どこかのタイミングで「先祖墓」としてまとめるのも一案と言えます。先祖代々のお墓を引き継ぐ人がぜひ持っておきたい視点です。

しかし、お墓の数が多い分、墓じまいに費用がかかるのも別の問題として浮上するわけで……。なんとも悩ましい話ですが。

4. 「墓じまいを考える気持ちが分かる……」お墓のトラブル回避には早めの話し合いが大切!

核家族化が進んだ現代は、以前ほど頻繁にお墓のお世話をすることが難しくなっています。墓じまいやお墓の移動は、ブームの影響もあり、取り組みやすくなりました。

しかし、場所や管理者、お金の問題がつきまとうのがお墓問題です。

お墓の後継者や立地の問題でお悩みの場合は、トラブル回避のために、機会を設けて早めに話し合いましょう。

4.1 参考データ【一覧表】増える墓じまい、避けたい無縁墓

 

墓じまいは確実に増えている!「改葬件数の推移(1998~2022年)」

出所:衛生行政報告例(e-stat)をもとにLIMO編集部作成

改葬件数の推移

  • 1998(平成10)年 7万263件
  • 2003(平成15)年 6万8579件
  • 2008(平成20)年7万2483件
  • 2013(平成25)年 8万8397件
  • 2018(平成30)年 11万5384件
  • 2019(令和元) 年12万4346件
  • 2020(令和2)年 11万7772件
  • 2021(令和3)年 11万8975件
  • 2022(令和4)年 15万1076件

参考資料

佐橋 ちひろ