多年草は毎年決まった時期に花を咲かせる植物。なかには少しずつ暖かさが増してきたことを敏感に感じて、早春からいち早く開花し始める花も。

この時期に咲く多年草は控えめな印象の植物が多く、野趣あふれる健気な姿が魅力的です。

今回は早春から咲き出す多年草を2月と3月に分けて参考価格とともに紹介します。

1. ナチュラルガーデンにおすすめの多年草! 2月頃から咲き始めるお花6選

1.1 スノードロップ

スノードロップ/Galanthus

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うつむいて咲く白い小花が可憐なスノードロップ。雪解けのしずくのようにも見える花姿が名前の由来です。背丈は10~15センチほどのミニサイズ。

植えっぱなしにしても毎年芽を出しますが、夏の休眠中に水切れさせないように気をつけましょう。※参考価格:100~150円前後(球根1球)

1.2 セツブンソウ

セツブンソウ/Eranthis pinnatifida

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セツブンソウは名前どおり2月の節分の頃に開花。早春の野山で群生する風景は、一面に白いカーペットを敷いたかのようです。

黄色や紫のシベが白い花弁に美しく映え、葉のすぐ下にシルバーグリーンの葉が広がります。※参考価格:700~900円前後(3号ポット苗)

1.3 クロッカス

クロッカス/Crocus

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背丈の割には大きな花を咲かせるクロッカス。黄色や白・紫の花が色鮮やかで、昼に開いて夜に閉じながらしばらくの間咲き続けます。

日当たりと水はけがよい場所に植えましょう。植えっぱなしにすると毎年増えていきます。※参考価格:50~100円前後(球根1球)

1.4 ユキワリソウ

ユキワリソウ/Primula farinosa subsp. modesta

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ユキワリソウは日本原産の山野草。「オオミスミソウ」という別名もあり、ほかの山野草と比べて赤やピンク・紫・白と花色が多いのが特徴です。

直射日光が苦手なので、冬は光が当たり夏は半日陰になるような場所で育てましょう。※参考価格:500~800円前後(3号ポット苗)

1.5 プシュキニア

プシュキニア/Puschkinia

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白い花弁にブルーのラインが入り、涼やかな印象のプシュキニア。背丈は10~15センチでヒアシンスをコンパクトにしたような姿です。

落葉樹の根元など、夏の強い日差しを遮ってくれる場所に植えましょう。球根はそのままにしても毎年自然に増えます。※参考価格:300~400円前後(球根1球)

1.6 アネモネ

アネモネ/Anemone coronaria

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アネモネはヨーロッパ南部~地中海東部が原産地。古くから神話などでも親しまれてきた植物です。カラフルで大きな花は存在感バツグンで、早春の庭を明るく彩ります。

湿気を嫌うので、開花後は掘り上げて涼しい場所で保管しましょう。※参考価格:50~100円前後(球根1球)