2. 【投資初心者】ファイナンシャル・アドバイザーによる再検討のワケ3つ

  • いま注目されている分野が今後も継続的に必ず成長できるとは断言できない
  • ベンチャー企業に投資することも多く、経営上の問題などから価格が急変するリスクがある
  • 手数料が高く、長期で運用をする際に手数料の高さが原因で資産を大きく増やす足かせになる懸念点がある

以上の理由から、特に投資初心者にとって5G投資信託に限らず「テーマ型の投資信託」は経験を積んでからチャレンジしても良い存在だといえます。

投資初心者の方は、世界株のように投資先の地域や投資テーマが広く分散されているものへの投資からスタートしてみるのがリスク的にもよいでしょう。

また、投資に慣れた方でもテーマ型の投資信託で運用をする場合、一般的には相場を見ながら短期間での運用がメインとなります。

長期運用を前提とした運用を希望するのであれば、テーマ型の投資信託は再度検討してみるのが無難でしょう。

3. 投資初心者の人は「コツコツ」運用を心がけて

今回はテーマ型の投資信託の運用に関するお悩みについて回答させていただきました。

今は「S&P500」や「オールカントリー」など聞き馴染みのあるメジャーな投資信託から、5GやAIなど特定の分野に集中して投資をするマイナーものまで、投資信託の種類は多岐にわたります。

投資を始めるにあたり銘柄選びに頭を抱える方も多いかもしれません。しかし、投資の基本は「長期・積立・分散」して投資をすることです。

投資初心者の方は特に、投資の基本である「投資先の地域や投資分野を分散したファンドへコツコツと長い時間をかけて運用する」を忠実に守りながら投資を始めることを再度検討してみてください。

4. 【参考】新NISA制度の概要をおさらい

新NISA制度「つみたて投資枠」「成長投資枠」を図解

新NISA制度「つみたて投資枠」「成長投資枠」を図解

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

4.1 新NISA「成長投資枠」

年間投資上限額:240万円

  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

4.2 新NISA「つみたて投資枠」

年間投資上限額:120万円

  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能

参考資料

鶴田 綾