2. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

50歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

50歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

2.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500~2000万円未満の割合

  • 7.9%

2.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500万円以上の割合

  • 31.8%

2.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1684万円
  • 中央値:810万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1500万円以上は31.8%。

平均は1600万円を超え、中央値は800万円を超えました。

3. 老後資産「資産運用」も視野に

これまで50歳代・二人以上世帯の「貯蓄1500~2000万円未満の割合」と平均・中央値を確認してきました。

個々のライフスタイルによって将来必要な資金は異なります。年金受給予定額を把握し、不足があれば早めに資産を増やす方法を模索することが重要です。

また、2024年は新NISAスタートの年。

新NISA

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。

低金利や物価上昇の中、効率的な資産運用は不可欠です。リスクはありますが、時間を活かすことでリスクを軽減できます。

老後の資産形成には早めの準備が肝要です。自身に合った方法を見つけるために情報収集を行いましょう。

3.1 【ご参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:24.4%
  • 100万円未満:9.3%
  • 100~200万円未満:5.8%
  • 200~300万円未満:4.2%
  • 300~400万円未満:5.1%
  • 400~500万円未満:3.2%
  • 500~700万円未満:5.0%
  • 700~1000万円未満:5.7%
  • 1000~1500万円未満:8.8%
  • 1500~2000万円未満:6.0%
  • 2000~3000万円未満:7.2%
  • 3000万円以上:10.8%

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

参考資料

齊藤 慧