コロナ明けでますます働き方の多様化がすすむこんにち。ご自身のキャリアを見つめなおし、年収アップを目指す計画を立てている人も多いでしょう。

さて、一般のビジネスパーソンの「年収」。毎月の「給料・手当」と、勤務先の決算期末などのタイミングで支払われる「ボーナス(賞与)」をあわせて年間収入(年収)とするのが一般的な考え方でしょう。

では、その年収、どのくらいの金額をどのくらいの人が手にしているのでしょうか。

そして、私たちの年収は今後、上昇していく可能性はあるのでしょうか。過去から見てきて上昇してきたのでしょうか。

今回は、国税庁の開示資料をもとに、詳細を確認していきます。

1. 年収500万円超~600万円以下の人数と割合は

2023年9月に国税庁が公表した「令和4年分 民間給与実態調査統計」によると、2022年の給与所得者の総数は5077万6000人。

そのうち年収500万円超~600万円以下の給与所得者の人数は551万1000人。これは全給与所得者のうちの10.9%に当たります。

また、全給与所得者の上位33.5%に含まれる年収レンジです。 

男女別に見ると、「年収500万円超~600万円以下」の男性給与所得者は414万3000人、男性給与所得者の14.2%を占め、その上位47.6%に含まれる層です。

これを女性のみに絞ると女性給与所得者は136万9000人。女性給与所得者の6.4%にあたり、その上位14.6%に含まれる層です。