4. あるあるその4:信教によりお墓参りができない!
同じ屋根の下に住む家族でも、信仰する宗教・宗派が異なると、トラブルに発展しやすくなります。
宗教・宗派によっては、他の宗教や宗派を受け入れない・受け入れようとしない場合もありますので、葬式の際はもちろん、墓じまいの際も注意が必要です。
葬式では、宗教・宗派が異なるために、ごくごく近い身内であっても参列できない、控室や屋外から見守ることしかできないというケースが、実は多くあります。
お墓参りについても同様です。今までは公共の墓地に祀られていたからお墓参りができたのに、墓じまいをして寺院の敷地に祀られてしまったため、手を合わせることもできなくなってしまった。
特定の信教の方々は、寺院の敷地にお墓があると足を踏み入れられず、お墓参りができません。
これは、おそらく信仰心の薄い方にはわかりにくい感覚かもしれません。身近に異なる信教の方がいらっしゃらなければ、あまり気にする必要のないことではあります。
しかし、もしそのような方がいらっしゃる場合には、墓じまいを考えていることを伝え、しっかりと相談してから取り組むようにしてください。
5. 「お墓はもう要らない?」と思ったら、墓じまいは事前準備をていねいに!
墓じまいをすることを考えたときには、まずは自分以外の家族・親族にその旨を伝え、それぞれの意見を確認しましょう。
本当に墓じまいが必要なのか、今すべきか、後でもいいのか、どこに、どのようにお墓をまとめるのか。
それらを親族間でまとめたうえで、墓地の管理者・菩提寺・石材店に相談し、墓じまいを実行に移しましょう。
一度墓じまいをしてしまうと、やり直すことは困難ですので、事前準備をしっかりと行って取り組むことをおすすめします。
佐橋 ちひろ